天才ゲームメーカーと天才リベロ V6【イナイレ】 (ページ46)

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第294話-イタリア代表決定戦- ページ46

デモーニオ｢ビオレテ、上がれ！ビアンコは、右サイドだ！｣

A｢これは…！｣

私は、目を疑った。

チームKのフォーメーションは、帝国学園(わたしたち)のフォーメーションだった。

角馬｢駆け上がるデモーニオ！その背後から、チームKが続く！｣

円堂｢どうなってるんだ？これ、帝国学園の動きそのものじゃないか！｣

フィディオ｢これ以上、進ませるな！
マルコ、ダンテ！ディフェンスラインを下げるんだ！｣

デモーニオ｢遅い！｣

角馬｢デモーニオ、ダンテをも抜き去った！オルフェウス、チームKの動きに翻弄されているぞ！｣

デモーニオ｢ビオレテ！｣

フィディオ｢どうすればいいんだ…｣

円堂｢フィディオ！鬼道は、影山の戦術を知ってる！中盤を、鬼道に任せてくれ！｣

フィディオ｢円堂…そうか、分かった！頼む、鬼道！｣

鬼道｢あぁ！｣

有人君は、デモーニオを追っていく。

デモーニオ｢ロッソ、逆サイドへ！ベルディオは右だ！｣

鬼道｢アンジェロ、逆から来るぞ！アントン、右サイドだ！｣

角馬｢おっとオルフェウス、中盤を鬼道がコントロールすることで、ディフェンスラインが機能し始めたぞ！｣

鬼道｢義姉さん！ロッソについてくれ！｣

A｢分かった！｣

私はロッソの後を、有人君はデモーニオの後を追う。

角馬｢鬼道姉、ロッソに迫る！｣

A｢…｣

私は、有人君のプレーを、誰よりも傍で見てきた。

1人を囮にして、ディフェンスを引き付け、空きスペースを作り、あそこにパスを通してくるはず。

私は、ロッソから離れた。

角馬｢デモーニオ、ロッソと見せかけて、ベルディオにパス！
だが、これは鬼道姉が読んでいたぞ！｣

A｢なっ！｣

ボールはベルディオではなく、ロゼオに渡った。

ロゼオからデモーニオにボールが渡り、デモーニオはどんどん上がっていく。

デモーニオ｢はああっ！｣

円堂｢たあっ！｣

フィディオ｢円堂！｣

円堂｢あぁ、大丈夫だ。｣

円堂君からパスを受け、私は上がろうとした。

振り向くと、有人君が立ち止まっていた。

A｢有人君、どうしたの？有人君！｣

声をかけても、有人君は動かない。