第105話 ページ6
A「ふ…吹雪君!!」
皆が吹雪君に駆け寄る。
立向居「俺、救急車呼んできます!」
壁山「吹雪さん!」
鬼道「吹雪!」
グラン「大丈夫かな…」
A「くっ…」
私は立ち上がって、ヒロト君を睨んだ。
「行こうぜ、グラン。こんな奴らとやっても、ウォーミングアップにもなりゃしない。」
グラン「円堂君。」
ヒロト君は、私と瞳子さんを見た。
グラン「それじゃあ、またね。」
ジェネシスは、光と共に消えていった。
A「…」
私は、歯を食いしばった。
救急車が到着して、吹雪君は病院に運ばれた。
夏未「でもよかったわね。大事に至らなくて。」
木野「えぇ。」
栗松「俺達がいけなかったでやんす…」
円堂「え?」
栗松「俺達が止められなかったから、吹雪さん無理をして…」
音無「あの!」
円堂「ん?」
音無「吹雪先輩、本当にボール取りに行っただけなんでしょうか?」
夏未「どういうこと?」
音無「あっ、いえ…ただちょっと…」
円堂「何だよ?音無。」
音無「…私、少し怖かったんです。あの時の先輩の顔。」
塔子「確かに、見たことないような顔してたな。」
音無「それに、イプシロンと戦った時も。ボールを持ったら感じが変わるのは何度かありましたけど…あの時は、妙に気持ちが高ぶってたように…」
円堂「あっ!」
木野「どうしたの?円堂君。」
円堂「実は俺、イプシロン戦の後、吹雪に聞かれたんだ。「僕、変じゃなかった?」って。でも俺、何か上手く答えられなくて…
もしかしたら吹雪の奴、相当悩んでたのかな…」
鬼道「監督は何か知ってるんじゃないですか?」
皆が瞳子さんを見ると、瞳子さんは皆から顔を逸らした。
円堂「何か知ってるんですか?」
瞳子「…」
円堂「監督!」
瞳子「…吹雪君には弟がいたの。」
音無「いた?」
瞳子「アツヤ君と言って…」
アツヤ…
A「…」
瞳子「ジュニアチームで、吹雪君と一緒にサッカーをやっていた。兄がボールを奪って、弟がシュートを決める。完璧なディフェンスFWコンビだった。
でもある日、事故が起きた。」
円堂「事故?」
瞳子「サッカーの試合が終わって、車で家に帰る途中…雪崩に。
運良く車から放り出された吹雪君は助かったけど、アツヤ君とご両親は…」
一之瀬「そんな事が…」
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条介嫁 - 今更ながら初コメ失礼します。鬼道オチのを見た後見つけちゃってまたまた拝見させてもらってます!!と、ここで初コメながら……条介オチ作ってください!! (11月30日 9時) (レス) id: c880e5c60f (このIDを非表示/違反報告)
苺の花(プロフ) - 美味しい木材さん» ありがとうございます^ ^ (2019年10月20日 20時) (レス) id: e27dc06978 (このIDを非表示/違反報告)
美味しい木材(プロフ) - ものすごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:苺の花 | 作成日時:2019年10月9日 16時