第11話 ページ12
雷門中の決勝進出が決まり、私は雷門中との決勝戦を楽しみにしていた。
鬼道｢A。土門に呼ばれたから、雷門中に行ってくる。｣
A｢分かった！総帥には私から言っとくね！｣
鬼道｢あぁ。｣
有人君を見送った後、私は影山総帥の部屋に向かった。
影山｢どんな手を使ってもいい。雷門中を決勝戦に参加させるな。いいか？どんな手を使ってもだ。もしも失敗した時は…｣
A｢…！｣
私は、影山総帥の言葉に、その場に立ち尽くした。
その日の夜。
父｢テストの結果はどうだった？｣
鬼道｢数学と英語は100点でした。｣
父｢国語は？｣
鬼道｢…97点です。｣
父｢ん？｣
鬼道｢…｣
父｢ハァ…鬼道財閥の人間は、常にトップでなければならない。分かっているな？｣
鬼道｢はい。｣
ｶﾞﾀｯ
A｢ごちそうさま。｣
父｢もういいのか？｣
お父さんは、少ししか減っていない私の食事を見て言った。
A｢…うん。あんまりお腹空いてないから。｣
私は笑って、部屋に戻った。
ﾋﾞﾘｯ…
A｢こんなもの、何の役にも立たない…｣
私は、鞄から100点の答案を取り出して、破り捨てた。
次の日、私は昨日の影山総帥の話が気掛かりになって、雷門中に来ていた。
冬海｢貴方方を、FFの決勝戦に参加させないためです。｣
A｢…！｣
冬海の声が聞こえて、柵の外から聞き耳を立てる。
円堂｢何だって？｣
冬海｢貴方方が決勝戦に出ると、困る人がいるんですよ。その人のために、私はやったんだ。｣
豪炎寺｢帝国の学園長か？｣
冬海｢…！｣
豪炎寺｢帝国のためなら、生徒がどうなってもいいと思っているのか！｣
冬海｢君達は知らないんだ！あの方が、どんなに恐ろしいかを…｣
豪炎寺｢あぁ、知りたくもない！｣
夏未｢貴方のような教師は学校を去りなさい！これは、理事長の言葉と思ってもらって、結構です！｣
冬海｢クビですか。そりゃあいい。いい加減、こんなとこで教師やってるのも飽きてきたところです。
しかし、この雷門中に入り込んだ帝国のスパイが、私だけと思わないことだ。ねぇ、土門君？｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2019年9月27日 21時
