２６． ページ26
.
◇◇◇◇◇◆◇
作戦会議の結果、近々元婚約者を呼び出して、
ユンギオッパとソクジニオッパを交えて話し合いをすることにした。
仲間はずれにされたジミンさんは口を尖らせてブーブー言ってたけど、
ユンギオッパがお前が来たら話がややこしくなる、と説得してなんとか納得させてた。
でもボソッと絶対ついて行ってやる、って聞こえたから、たぶん来ると思う。
その後、ソクジニオッパも引越し作業を手伝ってくれることになって、
ユンギオッパ、ソクジニオッパ、ジミンさんの車に荷物を詰め込んで、
新しいマンションへ運んだ。
私はユンギオッパの車に乗せてもらうつもりだったのに、
ジミンさんに問答無用で手を握られて車へ連行されて、
助手席へ詰め込まれ、シートベルトまでつけてくれた。
助手席に座る私をみて、にっこり笑うと、
後部座席から何かを取り出して、私の膝に置いた。
まあまあ大きめのひよこちゃんのぬいぐるみだ。
「今日からはこの子がAちゃんの相棒だよ！
"一緒に寝ようね！！"」
最後のひとことは裏声で言ってたから、
きっとひよこちゃんが喋った、ということなんだろう。
きっと、昨日のパンダのぬいぐるみのことがあったら用意してくれたんだ。
その気持ちがとっても嬉しかった。
ひよこちゃんと向き合って、目の前に持ち上げる。
きゅるきゅるの目と、尖ったくちばし。
愛らしいフォルム。とってもかわいい。
んふ、と笑って、ぎゅーっと抱きしめた。
かわいい。
「気に入ってくれた？」
『うん！ありがとうジミンさん！』
「ありがとうジミニオッパ？」
物凄く期待した目でみられてる。
さぁ！さぁ！と言わんばかりの表情。
『…………ありがと、じみにおっぱ』
恥ずかしくてひよこちゃんに顔を埋めると、
くぅ〜…っとジミンさんから何か噛み締めるような声がした。
「さ！いこう！僕達の新居へ！」
『……私の新居だよ』
「まぁまあ、そこはいいから」
運転席に乗り込んだジミンさんは、シートベルトをしめると、
ゆっくりと静かに車を発車させた。
停車もカーブもとっても丁寧で変な振動とか全くしない。
運転、上手なんだ。
ハンドルさばきや、ブレーキをかける時に私の体を押さえてくれるところ、
運転中の真剣な表情にも、ちょっとキュンとした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 466人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いなり(プロフ) - tyaiさん» すごくすごく返信が遅くなってしまってごめんなさい😭他の方のレスにも書いたんですが、Twitterの方で番外編を書いてます！今後こちらにもあげるかも知れませんがまだ未定ですので思い出した時にでも見に来ていただけたら嬉しいです🥲 (2022年11月16日 8時) (
レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - yu5さん» すごくすごく返信が遅くなってしまってすみません😭Twitterの方で番外編をちょこちょこ書いています！溜まったらまたここに上げる、かもしれませんがまだ未定です🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 急なコメント失礼します。本当に面白かったです！続編などは出ますでしょうか？ (2022年11月3日 23時) (レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
yu5(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります😩💦 (2022年11月2日 9時) (レス) @page45 id: 45f8af9607 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いなり | 作成日時：2022年10月29日 7時
