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漆ノ型 ページ9

次の日


私は 森の奥へと進んだ
鱗瀧さんや錆兎は鼻がよく 匂いで鬼や物体を感知するらしい……私は 目が良かった
少しでも不自然なところがあれば 見分けることができる
そして、ある程度の速さは 遅く見えたりする



貴「…右に一体いる……行かなきゃ」



私は右へと足を進めた



鬼「…ククク……もう 半年は何も食ってねぇんだ、お嬢ちゃん 少し食わせてくれよなっ!」


貴「…ごめんなさい、貴方の来世が幸せであることを願います。」


鬼「…あ? 何言って……」


ーーグラッーー


鬼の首が落ちる


鬼「お前ェェェェ! いつ 俺の首をッ……」


ーーーボロボローーー


鬼は私に怒声を浴びせながら
崩れていった


貴「……これで 五体目……結構 心が苦しくなるな……皆 大丈夫かなぁ」



私は 鬼の羽織をとると 綺麗にたたみ
大きな木の根元に置いた…一輪の花とともに


貴「…鬼、殺してるくせに これは綺麗事にしか見えないだろうね……それでも いいよ」



私は 背を向けて
また 歩き出した



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最終選別に行く前日
私は 錆兎と真菰と義勇と ある約束をした


貴「…最後まで諦めずに…頑張ろうね! そして……四人全員が鬼殺隊に入って また一緒に鍛錬できるように!」


真「うん! 鱗瀧さんに学んだ事を精一杯やって、皆で合格しよう!」



義「…そうだね!」


錆兎「…ったく…四人で約束だな!」





満月が輝く中
私達は指切りをした



でも、その月はどこか私達を嘲笑うように
見ていたんだ



ーーーそれは無理だーーー

というように……




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


大きな気配の揺れが見えた

それは鬼だということは分かったけど、今までで見たことのないほどの威圧感のある気配で



貴「…皆ッ!」



嫌な予感がした
大切な人を失うかもしれないと……



私はその気配の方へ走った
走り続けた









この時、もっと早く行っていれば


こんなことにならなかったのかな……




いや、私が行っても仕方がなかったのかもしれない……



それでも 救いたかった



また四人で 笑会いたかった





もう後の祭りだ







……

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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ! (2019年10月4日 2時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます!返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます!更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです!!!応援してます!!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イナビカリ | 作成日時:2019年4月24日 0時

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