竈門家長女は古（いにしえ）に笑う 【鬼滅の刃】

陸ノ型 ページ8

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娘「………この中で七日間生き抜く」


娘「それが最終選別の合格条件でございます、では行ってらっしゃいませ」




あれから一ヶ月後、
私は水の呼吸の壱ノ型だけ、やっと使うことができ 石を切ることに成功した

今日は 待ちに待った最終選別
鬼の嫌う藤の花で囲まれた山で 七日間生き残る……それが合格条件
当たり前に中には鬼がいる




錆「……大丈夫か？ A」


貴「錆兎………」


錆「不安なのか？」


貴「…だって、私は水の呼吸の壱ノ型しか使えないの、、生き延びれるのか…」


私は 緊張と不安で汗ばんだ手を握りしめた



真「大丈夫だよ、鱗瀧さんに教えてもらったことを思い出して 頑張れば 大丈夫！ 」


隣で真菰がニコリとほほ笑む



本当に 優しい子だなぁ……




貴「…うん、そうだよね！ 皆 ありがとう……私も頑張るから、最後まで 皆で生き抜こうね！」



私は皆に元気よく笑顔を見せた
皆もそれにつられて笑ってくれた


錆兎…真菰…義勇……私、 頑張るね



ーーーまた 笑いあえる日までーーー




私達はそれぞれ 足を踏み出した


夜の山は なんとも不気味だ



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鬼「ヒヒヒィ……うまそうな子供がいるじゃねぇか！………死ねぇ！」


襲いかかってくる鬼

貴「…シィィィ……」


【水の呼吸 壱ノ型 水面斬り】



ーーピキィィンーー


私は目を見張る
思いっきり腕を振った



鬼「…ギャアァァァ‼‼」



鬼の首が切れる その端からボロボロと崩れていく……


貴「……ごめんなさい、貴方の来世が幸せであることを 願います」


私は残った鬼の着物に 一輪の花を置く



鬼も元は人間
その中では誰かを憎み 人を拒んだものもいれば、なりたくてなったわけでもない鬼がいるはず……たとえ人を喰ったとしても 空腹には敵
わない、感情には敵わない


だから 彼らにとって敵である私達は
少しでもその事を理解してあげなければ
私達には味方がいるけど、
彼等には 味方や理解者など 誰一人として存在しないのだから


こんな事を考えるのは いけないかもしれない
それでも私は 鬼がいるから悪いとは思わない
彼等も 自らの命を守る為に 牙をむく
そして私達は 大切な人を救うため、大切な人を奪われた気持ちを他の人にもさせないため……刃を振るうのだ


ただ、それだけ

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