竈門家長女は古（いにしえ）に笑う 【鬼滅の刃】

参拾陸ノ型 ページ38

炭治郎が復帰した
善逸君も、伊之助君も……

今、必死で鍛錬している



貴「…カナヲは強いわねぇ……この大きさの瓢箪も破裂できるようになったし、私の弟達もまだまだね…」


私は弟たちの鍛錬の姿を座敷に座り眺めていた
隣にはカナヲがちょこんと座っている

私はそっとカナヲの頭を撫でていた


カ「か、竈門師範……私 もっと強くなりたいです……」


頬を染めて 見上げてくるカナヲ

とても可愛い


貴「ふふ……しのぶさんの継子ですもの……きっと強くなれるわ」


私がニコリとほほ笑む

するとカナヲが焦った様子で


カ「わ、私は！竈門師範にも教えてもらい、たいです！……一緒に もっと……」


私の羽織を引っ張る


私は目を見開いた
驚いたのだ……人と関わることをあまりしない彼女が、、私と一緒にいたいなんて……



私は フッとほほ笑むと


貴「……そうですね、今から瓢箪吹きでもしますか？」


瓢箪を外にいる人に持ってきてもらった



カナヲは嬉しそうに 瓢箪を握りながら 私を見つめてくる


ちなみに私の瓢箪は ほとんど自分と変わらない大きさである


貴「…カナヲ、集中するの……自分の鼓動、筋肉の動き…血のめぐりを全てで感じるのです………」



私はスゥと息をすると
目を閉じて 集中する


その瞬間 カナヲは周りの空気が変わったのがわかった……ピリピリと震えている


その時 Aは目を見開くと 瓢箪に息を吐いた



ーーーバァンッーーー


屋敷全体に破裂音が響く



貴「……と、このように！ 出来ますか？」


当の本人は息切れさえもしていなかった


遠くから見ていた炭治郎達は 目を輝かせた



ア「フンッ！やはり、A師範は凄いです！……柱の中でも かなり強いんですよ！」


アオイちゃんが自慢げに話す

炭治郎は やっぱりお姉ちゃんは凄い とさらに憧れるのだった




貴「……かなりの集中が出来れば 戦闘中にも空気を変えて 鬼に威圧感を与えることができるようになるわ……ほら、やってみて」


わたしはカナヲに指示を出す


貴「…今日の瓢箪は 今までのより少し大きめ……ちょっとずつでも教えてあげるから、、頑張ってね」


カナヲは コクンと頷くと、目を閉じ息を深く吸った



貴「……身体の中にある気流を感じるの……血液の循環……自分その者の 全てを見つけ出して……」


そして カナヲが瓢箪に息を吹きかける



ーーバァンッーー


カナヲは いつも以上に体力を使わず破裂できたことに驚きを感じた

参拾漆ノ型→←参拾伍ノ型

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す