拾玖ノ型 ページ21
貴「……貴方は分からないのでしょうね、、貴方の禿達が感じる恐怖と痛みなど……泣いて当然です、だって貴方はこの子達に感謝の一つもないのでしょう？」
蕨「……私に説教してんの？」
貴「そう捉えるのなら、ご勝手に……蕨姫花魁、、貴方は一度 一人になってみてはどうでしょう？………少しは周りにいる人達の大切さが身にもって分かりますよ？」
私は 微笑みながら言った
そこに恐怖などなかった……
それよりも 今ここで何もせずに怯えて立っている事が、一番の恐怖だから
蕨「……お前、名はなんていうの？後で躾が必要だね……きつい躾が‼‼」
刹那ーーー彼女が腕を振り 私にめがけて腕をおろす
ーーードガシャァァァンーーー
貴「……ッ！」
さすが 上弦だけであって 一つの攻撃力が高い
私は即座に受け身をとったため、、一応無傷だった
蕨「……さっさと行くよ⁉ いつまでグズグズしてんだ！もうすぐ夜店が始まるじゃないかっ！」
蕨姫花魁は私を見て、ニヤリと口角を上げると
踵を返して 去っていった
ーーーこれは、まずいーーー
ばれた、、私が鬼殺隊だってこと
早くここを出なければ、、
心配する野菊花魁を連れて 私はすぐに部屋へと戻った
その夜
貴「あれ、、雨が降ってるわ」
朝から曇天だった空から雨が一気に降り出した
私は自室の窓を閉じようと 二階へと上がろうとした……
貴「……あれ？誰かいる？」
けれど、雨が降っているにもかかわらず、傘もささずに一人 佇んでいる人がいた
貴「……あの、」
声をかけようとした私の息が止まった
この気配……この威圧感………
この人はーーー鬼だーーー
しかもただの鬼じゃない
貴(……ッ鬼舞辻 無惨⁉)
私は鬼の頂に立つ鬼に出会ってしまった
だけど、その横顔は少し儚げで
私は自分の傘を持つと
貴「……濡れて、風邪引きますよ……これ良かったら使ってください」
彼に傘をさした
無惨は急に現れた私に一瞬怯みを見せたが、
綺麗な人間らしい微笑みを見せ
無「……あぁ、ありがとう」
そう確かに呟いた
私の勘では、きっと蕨姫花魁に会いに来たのだろう
無「これ、また返しに来る」
彼は言う
凄い人間らしいんだね、、
お前が沢山の人の命を奪ったのだろうね
だけど、今だけは人として対応してあげる
私は微笑んだ後、中へと戻っていった…
もう会う事はない
遅かれ早かれ明日にはここを出るのだから…
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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
