弐拾ノ型 ページ22
次の日
私は野菊花魁に藤の花の首飾りを渡すと
京極屋を後にした
野菊花魁は大泣きして結構困ったけど 私の事情を察してか 止める事はしなかった
笑顔で 元気でね と笑って見送ってくれた
それから半日経って 一ヶ月ぶりに お館様にお会いした……報告をするために
貴「ただいま、帰還しました」
館「あぁ…Aおかえり……どうだったかな?鬼は、」
お館様は変わらず優しい声で語りかけてくる
しかし病気は悪化しているのがわかった
貴「…私は京極屋にしばらくの間 下働きとして置かせていただいたんですが、、そこにいる蕨姫という名の花魁はーーー鬼ーーーです」
貴「しかも、上弦だと」
私は 京極家屋であった事を全てお話しした
接触するなと言われていたけど致し方なかったと言い訳も加えて……
館「そうか……大変だったね、、天元にも伝えておくよ……」
貴「…了解しました」
館「…報告 お疲れ様」
全ての報告を終えた、やっと少し休める
そう思い お館様に背中を向けようとした時
お館様に呼び止められた
館「………A、それよりも話があるんだが、聞いてくれるかい?」
この時、言わなければ
と 産屋敷 耀哉は後で後悔をした
まさかこの報告で 彼女が自分を責め
姿を消すとは思っていなかったからだ
そして、この報告が彼女の守る全てだったとは
知りもしなかった……
この時はただ、義勇に言伝を頼みたかっただけだった……
私はお館様からの報告を聞いた
……聞いてしまった
貴「……あああぁぁぁッ‼‼」
私は走った、走って走って……
一人になれるところを求めた
走っている途中
他の柱達に呼び止められた
それも全て無視をして
『報告はね、今 義勇から来た手紙なんだけど……東の山の方に住む 竈門 という家が鬼に襲われたらしくてね……」
『か、竈門……?』
『あぁ……君と同じ名字だね……で、かろうじて全滅ではなくて…男の子と鬼になってしまった女の子が生き残ったらしいんだ……それで、鬼の女の子の事でーーーーーー』
『す、すいません…お館様、、その二人の特徴を聞いてませんか?』
『えっ? あぁ…確か 男の子の方は 赤が混じった髪の毛に赤い瞳で…女の子の方は 桃色の瞳に神の先が太陽のような色?…らしいよ?……A、?…Aッ⁉』
あぁ……失態を犯してしまったな、、
お館様の話を遮り駈け出すなんて
でも、、それでも
確信してしまったんだ……
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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ! (2019年10月4日 2時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます!返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます!更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです!!!応援してます!!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イナビカリ | 作成日時:2019年4月24日 0時