竈門家長女は古（いにしえ）に笑う 【鬼滅の刃】

肆拾弐ノ型 ページ44

煉「っ！ やっと起きたか！！ 」


貴「……杏寿郎さんっ！ これはっ…」


汽車を囲み 鬼が暴れる

この汽車ごと鬼ってわけね……



貴「…私は 後の車両で、人々を守ります……杏寿郎さんは前の車両をよろしくお願いします！」

私は事態をとっさに判断すると
杏寿郎さんと別れた


私は走る
鬼は人々を……私を襲おうと攻撃を仕掛けてきた



ーーータッタッタ……ーーー


柱の私が、、遅れをとるなど……
恥ずかしいわっ！


守ってみせる……そう約束したから



【古の呼吸 月夜の嘆き】


糸のように 繋がれ



ーーーズシャァァァーーー


鬼の身体の一部と思われる細胞が細かく斬り刻まれる……そしてまた、その再生はなかなか出来なかった


ーーータッタッタ……ーーー


貴「……まだまだよ…ッ！」




【古の呼吸 憤怒の轟】


ーーーゴォオォォォォーーー


凄まじい音ともに 後車両の鬼の細胞が全て 崩れ落ちる……





鬼「…グァッ……なぜ？ 再生しない………そうだ、、私を見ろ」


突然 鬼の細胞の破片が喋り出し、、目がパチリと開く



鬼「……夢を見ろ…」


鬼は勝ち誇ったように微笑んだ



貴「……呆れるわね、夢は もう見ないわ」



【古の呼吸 鬼滅の灯火】


Aの刀が 炎の如く 真っ赤に輝く


ーーーシィィィィィーーー



鬼「…ッ！ ギィヤァァァァァァ！！」


途端、鬼が悲痛の雄叫びをあげた
けれど、目の前の破片はまだ喋っている



鬼「…ッお前ェ！ どうしてそこにいて、、俺の本体に傷をつけれた⁉……首がァァァ、、痛いッ、、焼けるように痛いィィ！」


私は 悶え苦しむ鬼に向かって微笑んだ


貴「…それくらいの痛み……魂の古痛では無かっただけでありがたく思え……ふふ……大丈夫よ？貴方の首は切れかかった……再生もかなり遅くなると思うから………後は 炭治郎達がとどめをさしてくれる」


鬼「……ば、化物ォォォ！嫌だ、嫌だ！！俺は人の不幸を見るのが良いんだ！！俺はっ！」



鬼は 叫び続ける
そして 遂に炭治郎が首を斬ったのか
鬼の細胞が汽車ごと丸め込んでくる



鬼「……お前達もッ……一緒だ」


鬼は不敵に笑った
勝ち誇ったかのように笑った




そんな鬼を私は嘲笑うと


貴「………死ぬのは、お前だけ…一生 悪夢を見てるといい…」



【古の呼吸 果てぬ夢世・悪の華】



私は 上へ飛び上がると、全ての車両にいる人々を見極め、、鬼の身体を 切り裂く


刀は…漆黒に染まった

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