妹です21 ページ24
?「いやはや…言葉足らずですまんかったのう……我輩は確かに吸血鬼じゃが、列記としたこの学院の生徒じゃよ。お主、深海くんに教えられてここまで来たんじゃろう?」
『えっ、どうしてそれを…?』
?「我輩はこの学院で起きたことなら何でも知っておるよ…………まあ、深海くんの話はお主がこの部屋に入ってきたとき呟いた独り言から知ったのだがのう」
にこにこと人当たりの良い笑みを浮かべる
独り言を聞かれるのは恥ずかしいものだということを今初めて体感した
それにしても、吸血鬼を生徒として招き入れるなんて……坊ちゃまの血が狙われたりしてないだろうか、大丈夫だろうか…
?「深海くんからの紹介なら我輩も一肌脱ごうかのう……我輩の名は朔間零じゃ。ちなみに誰これ構わず血をいただく訳ではないから安心しておくれ。」
まさか吸血鬼というのは心まで読めるのだろうか
『朔間、「れい」……』
……………そうか。
少し考えれば分かることじゃないか
深海さまは「軽音部」で「寝ている」と思われる「れい」とおっしゃっていたのだ
目の前の吸血鬼さんの放つ異様さのおかげですっかり忘れていたが、実際「軽音部」で「寝ていた」のは紛れもなくこの吸血鬼さんだ
零「お主の名を聞いても?」
『あっ、申し訳ございません…!わたくしとしたことが名乗り忘れるなどと………伏見Aでございます。朔間さま、貴重な睡眠時間にお邪魔してしまい…なんとお詫びすればよいか…』
零「よいよい、気にすることは無いぞい。そうか、似ているとは思っておったが、伏見………あの子の血族かや。」
『弓弦のことでしたら……わたくしは弓弦の妹でございます。と言っても、双子の、なのですが』
零「妹……成程のぅ。」
わたしが弓弦の妹だと名乗ると何故か遠い目をする朔間さま
『…………?あの、?』
零「ん?おぉ、すまぬな、少し物思いにふけってしまったかの」
そう言って直ぐに笑顔を見せてくれたが、何かを真剣に考えていたのは確かだろう
しかし、初対面のわたしがそれを指摘するのはお節介が過ぎるというものだ
零「それで?聞きたいことがあって我輩を尋ねて来たんじゃろう?」
朔間さまが目でわたしの発言を促した
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小春日和(プロフ) - 伏見弓弦の小説少ないからほんと神です!ありがとうございます。これからも頑張ってください (2018年1月28日 8時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます^^*桃乃ちゃん!わたしの思い描く坊ちゃまの妹像をそのまま持ってきてしまったのですが、いい子って言ってもらえてすごく嬉しいです!^^*ありがとうございます!更新頑張りますね!これからもよろしくお願いします!^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - まことさん» コメントありがとうございます!読んでいただけてわたしも嬉しいです!^^*応援ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りますね!これからもどうか読んで頂けると嬉しいです!^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - アッシュさん» コメントありがとうございます!!とても励みになります!ありがとうございます!!^^*更新が遅くて本当に申し訳ないのですが、頑張ります!!これからもこの作品を楽しんで頂けると嬉しいです! (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 桃乃ちゃん……!!めっちゃいい子!更新いつも楽しみにしてます!これからも頑張ってください! (2017年11月23日 21時) (レス) id: 6c0f05bafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱 | 作成日時:2017年9月18日 11時