妹です15 ページ18
正門の前に立つ。
いざ学校を目の前にすると、本格的に緊張してくる
すぅ、はぁ と深呼吸を数回繰り返し、門を開ける
警備員「何の御用でしょうか?」
案の定警備員さんに止められる。
貴「…………えっと、」
思わず口ごもってしまう。
警備員「………あれ、もしかして伏見様ですか…?」
貴「……………ッ、」
ここで「はい。弓弦でございます。」とか何とか、涼しい顔して言えれば良かったんだろう。
警備員「………あれ、でも、伏見様は登校されてから校外には出ていなかったような…」
……そんなことまで把握しているのか、ここの警備員さんは。………ちょっと尊敬。
警備員「あの…?」
貴「あ、えっと……」
何て言おう…
「姫宮家使用人の者です。桃李坊ちゃまの忘れ物を届けに参りました。」と、そう素直に言えれば良いのだけれど…。
そんなことを言ったら、わたしの所為で坊ちゃまに迷惑を掛けてしまったことやそのミスを払拭する為にわたしがお嬢様の側を離れてしまったことが弓弦の耳まで届いてしまうかもしれない。
あ、駄目。絶対駄目。
隠密に、弓弦にだけはバレずに動こう。
………隠密行動はわたしの専売特許だ。
これだけは、弓弦や彼にも勝る自信がある。
でもこの状況。
……どうやって打破すべきだろうか…
わたしが考え込んでいると警備員さんに通信が入ったらしく、わたしに背を向ける
貴「…………………?」
何か問題でも起きたのだろうか…
暫くして、警備員さんがこちらに向き直る
警備員「お待たせして申し訳ございません、どうぞお通りください!」
貴「…………は?」
警備員さんの態度が急に変わった。
え?入っていいの?
え、じゃあ入りますけど?
よくわからないが弓弦に気づかれることなく校内に入ることに成功したようだ。
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小春日和(プロフ) - 伏見弓弦の小説少ないからほんと神です!ありがとうございます。これからも頑張ってください (2018年1月28日 8時) (レス) id: ced7647d0d (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます^^*桃乃ちゃん!わたしの思い描く坊ちゃまの妹像をそのまま持ってきてしまったのですが、いい子って言ってもらえてすごく嬉しいです!^^*ありがとうございます!更新頑張りますね!これからもよろしくお願いします!^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - まことさん» コメントありがとうございます!読んでいただけてわたしも嬉しいです!^^*応援ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りますね!これからもどうか読んで頂けると嬉しいです!^^* (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - アッシュさん» コメントありがとうございます!!とても励みになります!ありがとうございます!!^^*更新が遅くて本当に申し訳ないのですが、頑張ります!!これからもこの作品を楽しんで頂けると嬉しいです! (2017年12月28日 16時) (レス) id: 2e1edaa059 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 桃乃ちゃん……!!めっちゃいい子!更新いつも楽しみにしてます!これからも頑張ってください! (2017年11月23日 21時) (レス) id: 6c0f05bafb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱 | 作成日時:2017年9月18日 11時