新しく芽生えた夢(３) ページ38
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チヒロ「ひゃ〜〜！やっぱりTrickstarの人気はすごいねぇ」
「うん。瀬名くんも登壇したしね。」
午前中の部でALKALOID、流星隊、2wink、Crazy:B、Trickstarを見た。
同じ『花の国』というテーマでもそれぞれのユニットの良さが出ていた。
セトリはもちろん、衣装も。
ALKALOIDは花の色を赤と黒で分けて、それぞれのモチーフであるハート、ダイヤ、クラブ、スペードをちりばめ、トランプという要素が加わっていた。どうやら花の国を守る兵隊という位置づけらしい。
流星隊は単純で、それぞれのメンバーカラーの花の柄を衣装に書き入れ、名乗りを「流星〇〇」から「フラワー〇〇」に変更し、細かい自己紹介も花の国設定にしていて、衣装からというよりは設定を作りこんでいるイメージ。花の国の平和を守るヒーローなんだとか。
ここまで花の国が守られてばかりなのは突っ込んじゃいけないかな…笑
2winkは今までのテクノポップなイメージはどこへ行ったのやら、メンバーカラーのピンクとミントも無視して、おそろいの衣装で登壇。衣装のテーマは花の巫女なんだとか。花を使った大道芸パフォーマンスで国民(客)を楽しませることが仕事らしい。
Crazy:Bは蜂をイメージした衣装。実際に花が施されているわけじゃないけれど、花は連想される。当人曰く、花の国の刺客らしい。Crazy:Bの当初のイメージも蜂だったし割とそのままだけど、自由奔放なメンバーの振る舞いが刺客らしさを増幅させていた。
午前最後に見たTrickstarは明星くんが春、遊木くんが夏、衣更くんが秋、氷鷹くんが冬の木を連想させる衣装で登場。花の国の中央に植えられたシンボルツリーなんだとか。花を離れているような気もするけれど、明星くんの衣装が桜を連想させるピンク色の衣装だからいいってことなのかな。衣更くんの紅葉を連想させる赤や黄色が入り混じる衣装も面白いデザインだった。
「ね、ちーちゃん」
チヒロ「なに？」
「私衣装作ってみたい。」
私はこの午前の部だけで舞台衣装の虜になっていた。
今までRa*bitsのステージばかり見てきたから気付かなかったけれど、衣装はそれぞれのユニットでかなり個性が出る。
このフェスに来て、同じテーマでやっているからか尚更感じられた。
私だったらもっとこうするな、とか、なるほどこういう解釈もできるな、とか、ライブ中も衣装に釘付けになっていた。
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作者名：小野屋 | 作成日時：2020年5月28日 17時
