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桃が読んだ手紙の内容に対して互いに口を挟みながら桃と日番谷隊長の戦闘を見る。
手を出せるのならば出したいが日番谷隊長の剣をぬこうとしない状況を見て傷つけたく無いのだろうと考察する。
そんなことをしていると日番谷隊長が桃を殴っては床に落とさせていた。
「っ…！桃…！」
桃の元に駆け寄って彼女の安否を確認する。
そんなことをしている間に日番谷隊長と市丸隊長の戦いに発展しそうになっていた。
「透助！桃を端っこに連れて行って…！出来れば鬼道で傷を直して！」
「っ！はい！」
この二人に巻き込まれた場合隊長格である僕はまだしも副隊長の二人は中々避けきれないと思いながら透助を守るように立つ。
万が一の場合は僕が止めないとと思いながらも日番谷隊長の霊圧に少しばかり恐怖心が滲む。
「嘘だろ…なんで今始解を…」
「っ…！あんの馬鹿…隊員同士の争いで始解使うなんて…！」
刀で散らかった氷をはじき飛ばす。
しかし刀を左に振るった瞬間だった。
「っ！Aっ！」
ハッと前を向くと市丸隊長の刃がこっちに向かっていた。
今頃刀ではじこうとしても速度で追いつかなくなってしまうのだろう。しかし良ければ桃と透助が…と嫌な予感がする。
迷いを生じていた時だった、目の前に乱菊さんが現れ刀を防いでいた。
「刀をお引き下さい、市丸隊長。引かなければここからは私がお相手致します。」
乱菊さんの言葉と共に音を立てて彼女の斬魄刀が割れかけていた。
市丸隊長は何も言わず、いや日番谷隊長には何か物を言っていたのだろう。そんなことをしながら彼はどこかに去っていた。
「っ…」
「A隊長、大丈夫ですか？」
「う、うん…なんとか…」
音を立てて刀を落としながら片膝をつく。
緊張感を走らせながら彼ら二人の様子を見て行動するなんて骨が折れる。それに、本当に死んでしまうかと思ったと胸の内が冷たくなるのを感じた。
「乱菊さん、助けてくれてありがとう」
「いえ、私はそんな大袈裟なことしてないわ」
「そんなことない。乱菊さんがいなかったら僕はもちろん、透助も桃も死んでたかもしれない」
本当にありがとうと伝えると彼女は悲しそうな表情をしながらもいいのよと答えた。
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作者名：しろねこのみみ | 作成日時：2023年11月21日 23時
