人間洗浄機９

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空却の場合

「よ〜。」
「…は？」

イケブクロ駅でばったり会う2人。
空却はニヤニヤしているが、少女は唖然としていた。

「何故ここに！？」
「サプライズだ。」

少女は空却を指さして叫ぶ。
どうやら、バレンタインの不意打ちが悔しかった空却によるお返しという名の仕返しのようだ。

「Aにバレンタインのお返ししようと思ってよ。ほれ、腕出せ。」

未だに唖然としている少女に対し手を差し伸べる空却。
中々動かない少女にイラついて来たのか、ムスッとしながら少女の腕を勝手に掴んで何かをつけている。

「ったく。驚きすぎだ。」
「…ブレスレット。」
「おー、拙僧の手作りだ。大事にしやがれ。」

結果：ブレスレット
「あ？菓子なんて甘いものをあげるわけねぇだろ。」
意味は＜貴方の事を束縛したい＞


十四の場合

「師匠ー！」
「…もう私は何も驚かない。」

空却と一悶着あってすぐに、十四が後ろから飛びついて来た。
しかし、空却有れば十四、獄有りと考えるのが少女だ。
何故なら３人はもはや親子だからな。

「えへへ、会いたかったっす。」
「ありがとう。私もだよ。」

少女は十四の頭をわしゃわしゃ撫でる。
頬を染める十四が可愛らしい。

「自分からも、お返しです。」
「ありがとう。」

十四はニコニコしながら袋を差し出す。
少女が気になって中を覗くと、透明の入れ物に入ったカヌレが。

「可愛い。ありがとう。」
「はいっす！」

結果：カヌレ
「師匠のために選んだんす！」
意味は＜もっと親しくなりたい＞


獄の場合

「おう、クソガキその２。元気だったか？」
「獄さん。元気にクソガキしてましたよ。」

後ろからポスっと頭を撫でられた少女。
振り向くと、真顔の獄がいた。

「貰ったもんは返さないとな。」

そう言って、獄はぶっきらぼうに少女に紙袋を差し出す。

「え、良いんですか？」
「おー。それは、俺のおすすめのヤツだ。味は保証するぜ。」

袋の中を覗くと、ほんのり甘い香りが鼻を掠める。
この香りは＿＿

「マロングラッセ。」
「これがウィスキーに合うんだ。」

獄はニヤリと笑って話す。
グルメな彼が言うことだ。多分大丈夫だろう。
ただ、大人なチョイスに少女は笑ってしまった。
ガキにあげるチョイスじゃなかったからだ。

「ありがとうございます。」

結果：マロングラッセ
「アイツは俺にとっては妹の様なヤツだからな。大事にしてるつもりだ。これからもな。」
意味は＜永遠の愛＞


＿＿＿
遅くなって申し訳ありません！

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