日常259 サマンサタバサ ページ47
「あぁ、そうだ。Aさんも出て行って貰っても？」
銃兎が笑顔で少女に告げる。
「えー。仲間外れですか？」
「廉貞さんの妹さんのプレゼントでも選んできては？」
少女がつまらなさそうに言っても銃兎は張り付けた笑みを絶やさず、少女を追い出そうとする。
その瞳の奥で何を企んでいるんだか。
このモードの銃兎はかなり胡散臭い。
少女は1つため息を吐くと、
「わかりましたよ。」
そう言って席を立ち、
「廉貞さん、こういうことなんで一緒に選びに行きましょう。左馬刻さん、良いですよね？」
廉貞の手を取る。
左馬刻はめんどくさそうに手を払うと、
「頭…良いんですか？」
「おう。行ってこい。」
簡単に許可を出して、少女と廉貞を追い出した。
部屋を出る瞬間、一瞬だけ悔しそうな表情を浮かべた廉貞と＿
ニヤリと笑った銃兎に気が付かずに。
＿カチャリ
そう音を立てて高そうなライターを開く銃兎。
少女がいなくなったことを良いことに、煙草に火をつける。
「そんで？話は何だ。」
「お前のシマに便追組のカジノがあるだろ。」
「あぁ？カジノだぁ！？聞いてねぇぞ！」
銃兎が話したのは、火貂組のシマに便追組のカジノがあること。
そして、そのカジノで今晩大掛かりなクスリの取引が行われること。
これを潰せば、恐らく便追組は痛手を負うだろう。
クスリを撲滅したい銃兎、便追組が邪魔な左馬刻。
２人の利害が一致した瞬間だった。
さて、作戦会議だ。
＿一方少女は。
「これなんかどうでしょう？」
「…確かに妹に似合いそうです。」
とあるアクセサリーショップで廉貞の妹の誕生日プレゼントを選んでいた。
少女は廉貞にネックレスを見せる。
「ですが、少々高くないでしょうか。」
少女たちが見ていたのは結構な高級店だ。
「だって、左馬刻さんの事だから安いものを贈ったって聞いたら怒りそうじゃないですか。」
「…確かに。そうですね。」
この少女、意外と左馬刻の事をよくわかっている。
もし自分が買ってもらう立場になると遠慮するクセして、こういう時はかっちりしているのが何とも少女らしい。
「では、このネックレスにします。」
そう言って廉貞は会計を済ませに行く。
少女はその間に他の物を見ようと離れようとするが、
「…ダメです。私の側から離れないでください。」
廉貞に腕を掴まれて止められてしまう。
「何故ですか？」
少女が問いかけると、廉貞は答えた。
＿ここは便追組のシマに近いんですよ。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
