◆ .. at奈良シカTV ページ18
.
ジジジッ
塔子と交流を深めていると隣にあった巨大なモニターが音を立て画面に何かがジリジリと映し出された
「地球の民たちよ
我々は宇宙からやってきた―――――」
画面に映し出されたのはエイリア学園の‘レーゼ’と呼ばれる人物だった
画面越しに見る彼は冷たさの中にどこか懐かしさを感じる そんな人だった
どうしてだろう
彼は学校を破壊して回っている心のない人物のはずなのにこんな気持ちになるなんて
チラリと瞳子さんを見ると一瞬目がパチリと合ったがすぐに逸らされた
胸騒ぎがする
「探知しました
放送の発信源は奈良シカテレビです !」
.
奈良シカTVに着くと屋上から怪しい紫色の光が漏れているのが見えた
空気が重い
みんなの気持ちが引き締まっていくのが分かる
みんなでエレベーターに乗りエイリア学園がいるであろう屋上へと向かう
エレベーターの中は静かだった
誰かの拳が小刻みに震えているのが視界の端に入ってきた
.
屋上に着くとエイリアボールを中心にして立っている宇宙人たちの姿が見えた
私はスッと壁山君の後ろに回った
なぜだか宇宙人の目の前に立ってはいけない気がした
「レーゼ !」
円堂君がそう声を上げるとレーゼはこちらを振り向きニヤリと笑った
宇宙人の後ろにあった怪しい紫色の光が収まった
「―――――。
地球人は思い知らねばならない。
我らの大いなる力をな」
レーゼは私たちがエイリア学園を探しているのは降伏の申し入れだと思っていたようで私たちが何か言う前から‘ゲームはまだ始まったばかり’と言って遠回しに破壊をやめることはないと宣言した
もちろん私たちは降伏するためにここへ来たのではない
「俺たちが探してたのは
パチンと音を鳴らしながら円堂君はサッカーボールを目の前に突き出した
.
30人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なついろ | 作成日時:2020年2月26日 4時