桐皇学園にやってきた転校生〜番外編〜学園祭へようこそ

腹黒全開 ページ21

諏佐｢いないよ。だいたい王子様ってのは外国の人物だろ！｣

子供｢タヌキ頭いい！｣

今吉｢ぬかせ！そんな事言うたら何で動物が白雪姫やんねん｣

諏佐｢今吉..大人げ無いな｣

A｢二人共もうやめて！これ以上喧嘩しないでください！それなら..これから勝負して勝った方が王子様よ！｣

子供｢おお〜！｣

今吉｢勝負？どないすんねん｣

A｢えっ？..って何だっけ..｣

諏佐｢鬼ごっこだよな？ジャンプして逃げるAを捕まえる｣

A｢鬼ごっこ？ジャンプって！？｣

子供｢なんだ鬼ごっこかよ..｣

今吉｢ただの鬼ごっこちゃうで..｣

諏佐｢Aを捕まえられた方が王子様だ｣

子供｢Aよりキツネ君とタヌキ君の方が大きいんだもん！すぐに捕まえられるじゃん｣

子供｢Aがかわいそうだよ(泣)うわ〜ん！｣

今吉｢Aはウサギなんやで。そう簡単には捕まえられへん。ワイヤーなんかないで。ビックリすんでホンマ。正真正銘本格的な勝負や！｣

子供｢おお〜！｣

寧々｢あっ！もう演劇始まってますね。暗いので足元気をつけてくださいね！｣

寧々と桜井君と青峰君は沢山の子供とその家族を体育館に案内しにきた

桜井｢うわ〜可愛い！キツネとタヌキ！ウサギもいる♪｣

青峰｢ガキの見るもんに興味ねぇよ！｣

桜井｢ん？あのキツネとタヌキ..それにウサギも..どこかで見たことあるような｣

青峰｢着ぐるみなんざ、だいたいどれも同じだろ。つかAどこ行ったんだ？｣

子供｢A逃げて！腹黒キツネとタヌキ君に捕まらないで！｣

青峰｢A？..腹黒キツネ..？｣

桜井｢青峰さんアレ、Aさんと今吉先輩達ですよ！？｣

今吉｢誰が腹黒キツネや(怒)｣

子供｢頑張れA！｣

子供｢負けるな！｣

子供｢そうだよ！ボクが王子様になってAを守ってあげるから..だから絶対捕まらないで！｣

子供達はみんな立ち上がって瞳をウルウルさせる

こんな純粋な子供達が私を悪魔のキツネとタヌキから守ろうとしてくれている

諏佐｢なんか俺達悪者みたいになってきたな｣

私は大きく息を吸って立ち上がる

A｢私の名前はウサギのピョンコ改めA！本当は白雪姫なんてやりたくないの！..けど色黒のザリガニの峰子ちゃんに無理矢理(泣)もう諦めていたんだけど..けど、みんなのお陰で元気出た！私戦うわ！絶対捕まらない！｣

今吉｢おお〜っとぉ..これは急展開やな｣

諏佐｢お〜い....出諏〜....どうしたぁ..｣

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