桐皇学園にやってきた転校生〜番外編〜学園祭へようこそ

開演 ページ20

須藤｢おやおや動物さん達がモメているようですよ！実は幼稚園の発表会でやる白雪姫の王子様役を巡ってキツネ君とタヌキ君が喧嘩をしているようです｣

子供｢え〜喧嘩はダメだよねぇお母さん！｣

母親｢そうねぇ！でもきっと白雪姫が可愛くてキツネ君とタヌキ君はその女の子の事が大好きなのね！｣

子供｢そっかぁ！ボクも大好きなユキちゃんがお姫様なら王子様やりたいもん！キツネ君もタヌキ君も頑張れ！！｣

A｢やぁ〜ん可愛い〜☆｣

そろそろキツネ登場かな？

子供｢キツネ君だぁ〜！！｣

須藤｢"ピョンコも出て！"｣

私は舞台に出る

今吉先輩は後ろ向きのまましっぽを振っている

クルッと振り返ったキツネはやっぱり今吉先輩

A｢"違和感なさ過ぎ.."｣

私は笑いを堪えて今吉先輩のセリフを待つ

今吉｢ワシが君の王子様や..タヌキや青峰になんか絶対譲らへんで！何でて？そんなん決まっとるやろ〜｣

A｢いっ、今吉先輩！？おもいっきし関西弁！！しかもそんなセリフ無い..｣

子供｢...ん？｣

母親｢...｣

子供も親も小首をかしげる

今吉｢A！｣

A｢えっ！はい！｣

子供｢あっ！ウサギ！じゃないA！｣

今吉｢ワシなぁ！お前の事が好きやねん！｣

A｢はい！私も好きですけど..｣

子供｢おお〜！キツネ君すげぇ！！｣

母親｢いきなり！？けどカッコイイ〜あんな風に言われたら女はイチコロよねぇ！どうすんのよウサギ！じゃないA！｣

諏佐｢待て待て..このまま終わる..｣

子供｢タヌキ君だぁ〜！遅いよ！｣

諏佐｢ゴメンなぁ〜！あの腹黒キツネがセリフ間違えてなぁ〜！｣

子供｢キツネ君間違えちゃったの？タヌキ君かわいそう..｣

今吉｢間違ごうてないで｣

タヌキ｢あんな関西弁のキツネが王子様なんて出来ないよなぁ｣

子供｢うん！キツネ君すごい変な喋り方！｣

母親｢確かに..関西弁の王子様って聞いたこと無いかも｣

今吉｢なっ！何やて！？｣

A｢あの..｣

子供｢あっ！Aがしゃべった！｣

A｢Aって呼ばないで(苦笑)私はピョンコよ｣

子供｢ピョンコ？フン！子供騙しだな..Aでいい！｣

A｢それもうウサギ関係なくなっちゃう！｣

諏佐｢まぁA、落ち着け..俺が王子様だ。大切にするよ｣

ボン！！(赤顔)

私は真っ赤になってうつむく

子供｢おお〜！タヌキ君もカッコイイ〜！｣

母親｢タヌキやるわね！｣

今吉｢ちょっと待て！関西にだって王子様おったかもしれへんやろ！｣

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