【今吉翔一】先輩、好きです…!

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ピコン。



静かな部屋に、電子音が鳴る。

そのとたんに心臓は跳ね上がって、脈拍がどんどんはやくなっていく。

一度深呼吸して携帯を手に取ると、予想どうり今吉先輩からのメールだった。



『今日はごめんなー。なにかあったら遠慮せんでいつでもメールしてきぃな(^-^)』



先輩からのメールを見た途端、また心臓の動きははやまって、口からとび出るかと思った。

震える手を押さえつけながら先輩に返事をうつ。



『いえ、私のほうこそ迷惑かけてすみません。何かあったっていうわけじゃないんですが、先輩のこともっと知りたいので質問してもいいですか?』



……あぁ、送ってしまった。

どうしよう。迷惑じゃなかったかな。



ピコン。



……返信はやっ!

ちょっとまって!まだ心の準備が……



『全然迷惑じゃあらへんよ。質問、いいでー!なんでも答えたる』



普段の会話とは違うメールでの会話に、いつもよりきんちょうしてしまう。



『じゃあ、好きな食べ物と大学どこへ行くか教えてください!』



『好きな食べ物はうな重やで。あの歯ごたえと味わいがたまらんわー。大学は……東大に行けたらいいなと思っとる』



『うな重美味しいですよね。大学は東大ですか……私はいけなさそうなので離れてしまいますね』



『そうやなー。さみしいのぉ……。でもたまには部活に顔だすさかい、また会えるで』



……そっか、また会えるのか。

また今度、話しかけてみよう。

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今吉先輩からの嬉しい一言!!

「課題、終ったか?……わしでよければ教えるけど、代償は高いで?」

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