つまんない女 ページ10
あの蛇喰さんの狂ったようなギャンブルの翌日
教室の中には嫌な笑い声が響いていた
「ねぇ、何書く〜？」
「えぇ〜迷うよね〜笑」
「とりあえず人形は置いとくよ〜」
「首取れてんじゃん、それ笑」
ほんのつい昨日まで友達だと言っていた子の机にひどい言葉を書いていく
そこに早乙女さんがやってきた
クスクスと隠しもせずに、笑う女の子
聞こえるように悪口を言い、指を指す男子
早乙女さんが強く握っている拳は、怒りからか悔しさからか震えている
何か声をかけようか…
そう思った瞬間に、1番来てはならない
この出来事の元凶が朗らかに笑って教室にやってきた
蛇「おはようございます！」
…タイミング、悪すぎないか？
蛇喰さんはニコニコとしながら早乙女さんの座席に近づいた
そして、彼女の机の惨状を見て顔色を変えた
蛇「早乙女さん！これは、いったい…
これって、いじ…」
早「うるさいっっっ！
あんたに負けたせいでこーなってんだよ！」
早乙女さんがミケがつける札を蛇喰さんの前に突き出す
蛇喰さんは状況が分からず、キョトンとしてるし
「ほら〜さっさと名札つけなよ〜」
「ペナルティついちゃうよ〜」
「ミ〜ケ！ミ〜ケ！ミ〜ケ！」
いつのまにか、クラスではミケコールが始まっていた
早乙女さんは大人しく名札を首から下げ、ただひたすらにその声が止むのを待っている
うん、しょーがないか
ガタリ
一斉にクラスの視線が私に向く
今の今まで黙ってたやつが音を立てて立ち上がったから
漣「そろそろ授業、始まるよ？」
いつも見せる笑顔で、警告
今の階級では誰が上なのか
たった一言で十分
従え
みんなの顔にうっすらと現れる“恐怖”
明らかに早乙女さんを庇う行為だが、この学園の秩序において、私に口答えできる人はこの中にはいない
ピタリとミケコールが止み、申し訳なさそうな、それでいて不満そうな顔をしながら、皆が私に同意して、授業の準備にとりかかる
みんなが私をあまり見ないようにしながら準備をする中、私の方を向いていたのは
早乙女さん、蛇喰さん、鈴井くんの3人だった
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メトロ(プロフ) - 面白いですね、見てて楽しいです！まだ途中までしか読めていませんが、ついコメントしたくなりました！全部読みますね、頑張ってください！あ、お気に入りと評価しておきますね！ (2020年3月21日 18時) (
レス) id: 1a838b1945 (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 長月藍莉さん» すみません！ご指摘ありがとうございます (2019年1月28日 22時) (レス) id: 2d305e15ee (このIDを非表示/違反報告)
長月藍莉 - オリフラ外して下さい (2019年1月28日 22時) (レス) id: 0e3437d2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バボちゃん | 作者ホームページ：http://vabo.vabo
作成日時：2019年1月28日 21時
