家畜になった女 ページ33
「あ…！漣さん！」
漣「…あ！蕾さん！お久しぶりですね」
向かい側から歩いて来たのは、同学年で椿組の蕾さんだった
彼女は家畜生徒で、同じクラスの木渡くんという生徒に酷い扱いをされている
それを見兼ねた私が、彼女に声をかけたのが、仲良くなるきっかけだった
蕾「あの…髪の毛…なんですけど…
どう…ですか？」
彼女の自慢の長い髪は、木渡くんたちに切られてしまったらしく、強くそのことを嘆いていたのだ
だから、私は髪ゴムを渡し、
漣「前髪、くくってみてはどうですか？
…こんなことを言ったら、不謹慎というか、失礼かもしれませんが…
短い髪の蕾さんも素敵ですよ」
そう言ったのだ
確かに、長い髪は目を引いたし、素敵だとも思ったけれど、短くなっても髪質や艶は衰えておらず、非常に綺麗な髪をしていたのだ
漣「えぇ、前髪、とっても似合ってますよ」
微笑みながらそう言うと、少し頬を染めながらお礼を告げられた
…彼女のような心優しい人が家畜生徒であることが、個人的にはとても嫌だ
「おい！漣じゃねぇか！」
漣「木渡くん…お久しぶりです」
ニヤニヤと嫌な笑いを顔に浮かべ、こちらに歩いてくるのは木渡潤くん
県知事の息子でわがまま放題している暴君
蕾さんを見世物のように扱っている張本人だ
漣「蕾さん、このまま逃げてください」
蕾「…え？」
漣「木渡くんには、うまく言っておきますから」
ね？と小声で言えば、ありがとうと言って走っていった
木「おいおい、蕾のやろう、勝手に行きやがって」
漣「まぁ、落ち着いてください
私が頼みごとをしたんですよ」
笑いながら彼を宥める
…生徒内のランキングで言えば、私のほうが木渡くんよりも、少し上
つまり、彼は、私に逆らえない
…ほんとはそんなこと、利用したくはないんだけど
漣「…あれ？その紙って」
木「ん？あぁ、債務整理大集会だよ
虚偽申告して、1千万ほど稼ごうと思ってな」
漣「…油断は禁物ですよ？ギャンブルは何が起こるかわかりませんから」
木「わかってるよ！じゃあな、漣！」
漣「えぇ、さよなら」
そのやり方で、成功したことがあるのかは知らないけれど…
油断は己を滅ぼす元となる
漣「…蕾さんも出るのかなぁ…
早乙女さんも出るし…
何事もなければいいけれど」
まぁ、この学園で
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メトロ(プロフ) - 面白いですね、見てて楽しいです！まだ途中までしか読めていませんが、ついコメントしたくなりました！全部読みますね、頑張ってください！あ、お気に入りと評価しておきますね！ (2020年3月21日 18時) (
レス) id: 1a838b1945 (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 長月藍莉さん» すみません！ご指摘ありがとうございます (2019年1月28日 22時) (レス) id: 2d305e15ee (このIDを非表示/違反報告)
長月藍莉 - オリフラ外して下さい (2019年1月28日 22時) (レス) id: 0e3437d2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バボちゃん | 作者ホームページ：http://vabo.vabo
作成日時：2019年1月28日 21時
