スマブラ小説プリンスは暴走族～Free ＡｓＨｉｍ～ (ページ5)

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始まり　ｓｉｄｅ　Ster‐Fox　2 ページ5

なんやかんやでリビングにスターフォックスのメンバー全員が集合した。

といっても出撃する様な仕事は無いんだけど…

「ファルコトフォックス二、テガミガトドイテイマス」

「手紙？」

「フォックスはともかく、俺に手紙なんざ送る奴いるのか？」

ファルコが首を傾げながら手紙を受け取る。

俺も手紙を受け取って宛名を確かめ、封を切る。

『雇われ遊撃隊スターフォックスリーダー
　フォックス・マクラウド様
　スターフォックスでのご活躍拝見しました。
　今回開催される
「大乱闘スマッシュブラザーズ第二回目DX大会」へのご参加
　心よりお待ちしています。
　創造神マスターハンド・破壊神クレイジーハンド』

「これ…大乱闘への招待状だ」

そう呟くと、ファルコが聞いてくる。

「お前が前行ったあの妙な大会か？」

「ああ、二回目を開催するから来て欲しいって」

「ええ？二回目出られるの？凄いじゃんフォックス！」

「それでファルコの方の手紙は…？」

「オッサン年食ってる癖に急ぐなよ。今開けてるから待ってろ」

そう言うと封を切って手紙を読む。

字を目で追っているファルコの表情が、驚きの色を浮かべている。

「どうしたんだ？ファルコ」

そう言うとファルコは渋面で何も言わず、此方に向かって手紙を差し出す。

スリッピーとペッピーも此方に来て手紙を読む。

えーっと、どれどれ

『スターフォックス遊撃手・エースパイロット
　ファルコ・ランバルディ様
　スターフォックスでのご活躍拝見しました。
　今回開催される
「大乱闘スマッシュブラザーズ第二回目DX大会」へのご参加
　心よりお待ちしています。
　創造神マスターハンド・破壊神クレイジーハンド』
…はい？

いまいち状況が掴めていない事を見抜いたのか、ファルコが言う。

「…その大乱闘とやらに俺も参加しろって事だろ」

「「「ファルコに招待状！？」」」

「ったく面倒臭ぇな…」

「嫌なら断る権利もあるけど…」

俺のその言葉を聞き、ファルコが二ッと笑う

「はぁ？退屈してる所にこんなもん、願っても無え話だぜ！
　向こうに着いたらお前の事、ボコボコにしてやるからな」

ファルコの目はさっきまでとは違って鋭く活き活きと輝いている。

まるで獲物を見つけた隼の様に。

こうしてファルコは大乱闘への参加を決めたが、

彼もまた、その先にある運命の出会いを知らずにいた。