スマブラ小説プリンスは暴走族～Free ＡｓＨｉｍ～ (ページ2)

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始まり　side you　1 ページ2

始まり side you 1

A「ん…朝…？」

目が覚めた。

また、いつもの様につまらない一日が始まる。

女中「Aお嬢様、お早うございます。」

何時の間にか入って来た女中が言う。

A「いいよ、そんな言い方しなくて。」

女中は、相変わらずの無表情

女中「そんな訳には参りません。
　さぁ、着替えて下さい。お勉強の時間ですよ。」

いつもこうだ。

私は、貴族だった両親を戦争で殺され、今の家に引き取られた。

今の家は厳しくて一日中部屋から出ずに勉強させられる、つまらない毎日

そう、私は塔に囚われたプリンセス

塔から出る事も、外に興味を持つ事も、許されない。

人形の衣装の様なフリルがいっぱいのワンピースを着せられ、

髪を整えられる。

こんなの、本当は嫌だ、自由になりたい。

だけど、逃げ出しても私に家族はいない、ずっと孤独なままだ。

女中「お嬢様、お手紙が届いていましたので、ここに置いておきます。」

そう言うと、女中は部屋から出て行った。

A「あーあ、つまんない！」

そう言いながら、ベッドにドカッと仰向けに倒れこむ。

ワンピースのフリルがぐちゃぐちゃになるが、気にしない

なんで、私ばっかりこんな目に会うんだろう。

私は14歳の女の子。遊びたい盛りなのに、外に出る事すら許されない。

あーあ、何で私なんかがこんな家に来たんだろう。

私のお父さんとお母さんは貴族だったけど、優しくておおらかな人だった。

こんな窮屈な服を着ないで良くて、外にもいっぱい遊びに行った。

幸せで充実した毎日だった。

だけど、数年前の戦争で私の両親は殺され、今の家に引き取られた。

もう耐えられない。自由になりたい。いっぱい走って遊びたい。

そう思うと、涙が勝手に溢れて来た。