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☆47話☆ ページ16

貴女side


とんとことことこ とんとことことこ



静まり返ったバイゼルにホークの足音が響く
ホークって走ったらこんな音するんだ。いや音っていうか掛け声というか



「エリザベスは私にもっとくっついて?落ちちゃうから」

「は、はい!」



周りを見渡しても聖騎士の姿は見えない。もちろん団長たちも。不安はさらに高まるばかり


けど私はこの2人を守らなくちゃいけないんだ。たとえ小さくったってやってやる!



「プゴッ!豚串になろうと焼き豚になろうと!いや、例え豚足だけになっても必ずAちゃんとエリザベスちゃんは守ってやるぜ!!」



随分と強気な豚ですな。頼り甲斐がある

けどね



「ホーク、それはダメだよ?」

「へ?」

「そんなことは許しません!」

「エリザベスちゃんまで」



私とエリザベスは互いに顔を見合わせ微笑み合う
ホークは本当優しい子だな、なんて心の底から思う



「みんなで無事に切り抜けるの。ね?」

「誰かを犠牲になんかしちゃいけないんだ。それに、二人は私が守るしね!」

「私だってAやホークちゃんを守ります!」


「エリザベスちゃん……Aちゃん……!!」

「ほら泣かない!」

「ふふっ」




感動からか立ち止まり涙をぽろりと零すホークを撫でる。それにエリザベスが微笑ましく見つめる

そんな少し和んだ空気は、すぐに崩れてしまった




突然上空でなにかがぶつかり合う音が聞こえる。嫌な予感がした
反射的にそちらに目を向けてしまった



「お、おいあれ!!」

「メリオダス様!バン様!」



大ケガをして宙を舞う団長とバン。2人は気絶したままぶつかり合い、重力に逆らうことなく落ちていった




「団長!!バン!」



ダメだ冷静になれ私。今ここで慌てて助けに行ってもやつらに捕まるのがオチだ

それにこっちにあの人が向かっている。それまでしのぐことの方が大事
きっと大丈夫。あの2人なら



「ホーク隠れてっ!」

「?お、おうよ!」




女の聖騎士2人が団長たちに近づく。たぶんあいつらが2人をやったんだ

必死に怒りをこらえる



「お〜い団長〜、住民の避難終わった……団長!?」

「キング!」



やっぱり来てくれた。けれどキングの背後に火の玉が




「Aに豚君!エリザベス様まで!?」

「キング後ろ!!」

「!?しまった!!」



爆発音が聴こえて、思わず私は笑みがこぼれた


キングったら…




「なんちゃって」




演技上手いんだから

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ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - アクトさん» ありがとうございます! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
アクト - お気に入りです (2019年5月21日 16時) (レス) id: 6d51c4672c (このIDを非表示/違反報告)
歩未@アニメ大好き(ノ*゜▽゜*)(プロフ) - リオさん» はい! (2016年2月6日 10時) (レス) id: d80d27525f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/  
作成日時:2015年12月16日 21時

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