[メリオダス]消えたもの

☆25話☆ ページ32

メリオダスside



「ではくじを引いてくれ？同じアルファベットで試合をするぜ」




俺たちは言われた通り並んで、順番にくじを引いていく




「早くも決勝が楽しみですな〜♪」


「一回戦から負けんなよ？」


「誰に言ってんだか」


「あいたたたたた……緊張してお腹が……」




大丈夫かよキング。あ、もしかして武器使っちゃダメだからか？


キングの素手の喧嘩は…まぁ、言ったら野暮か



全員が引き終わり、組み合わせが発表される。とりあえず勝ち残ればいいわけだし、誰とでも構わないさ




「一回戦一組目、グリアモール対マトローナ！」


「さっきのすごい女の子だ」


「聞いたことねぇ名前だな。世の中広いもんだ」



自然とそのマトローナってやつに視線が動く。そいつも俺のこと見てたみたいで、一瞬目が合ったけどすぐ逸らされた


初対面なのに




「続いて二組目、ハウザー対タイズー！」




名前を聞いて、キングはハウザーってやつを見て俺に耳打ちしてきた




「…思い出した！あの男聖騎士だ。ギルサンダーと一緒のところを見たことがある」


「へぇ〜。バレたらめんどくせーな」



バンにエントリーさせたけど、流石に本名じゃねーよな。本人は抜かりないって言ってたけど

正直不安でしかない




「三組目、ケイン対おっさん！」


「ぷぷっ おっさんって……誰その変な名前？」


「おたくですよ〜♪」


「！？もっとマシな名前つけてくれよ！！」



ほらな


キングはバンに噛み付くように迫る。が、バンはからかって遊んでる

おーい喧嘩なら外でやれー。って、今は祭りか



「んだよ〜。俺まだ呼ばれてねーぞ？」


「俺も」




俺とバンは気づく。もしかしなくともこの展開はあれだ。プラグってやつだ。よくわかんねーけど




「最後の組は、メリオダフ対バーン！」




一回戦からバンとかよ。早いな


それよりも問題は名前だよ名前。どんなアホなやつでも疑うだろ。本人じゃなくても関係者とか




「一回戦からもう、はっや♪」


「それよりなんだこの名前は？」


「バレバレだね」


「とっさにいいのが思い付かなくてよ♪」




話していたら例のハウザーって聖騎士に話しかけられた。案の定俺たちを疑っている




「その頬の傷、まさか手配書の……それにそっちの坊主。確かギルが、七つの大罪団長は子供だって……



＿＿＿＿＿あーでも名前違うもんなー！わりっ、ただの勘違い！」




そう言いハウザーは離れた



「助かったな♪」


「バカで」

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