銀魂' ﾊﾞﾗｶﾞｷ｢私は見廻組の殺し屋です…｣

第８話｢チェケラ！！｣ ページ9

鉄｢ああ!!
待って下さいッス副長!!｣

〜道場〜

近藤｢そうか、トシの奴またやらかしたか
まｧ､ｱﾚは元々仕事してんだか喧嘩してんだか､よくわからん奴だからな。困った奴よ｣

･
｢オイ､何やってんだ走れェェェェ!!
諦めたらそこで試合終了だぞォォ!!｣

鉄｢笑い事じゃねーよ…
わかってねェ…あんたもTOSHIも
アニキを敵に回したらどうなるか
下手したら真選組(ここ)も俺と一緒に潰されるかもしれねェ
それに…見廻組(向こう)には夜兎族が一人いる…｣

･
｢かなうわけねェ…
見廻組側の夜兎は元春雨で…
色々な部隊から星まで壊してきたエリートなんだぜ？
なのにTOSHIの奴
なんであんな事…｣

･
｢俺みたいな役立たず､アイツの言う通り斬り捨てちまえば良かったんだ
ｱﾝﾀらだって思ってんだろ？
俺が邪魔だって､居なくなってくんねーかって
言われなくてもわかってんだ俺ァ｣

･
｢めかげだった､お袋が死んで佐々木家に引き取られてから
ずっと…
そんな目を向けられてきたんだもう慣れっこなんだよ｣

近藤｢『ﾊﾞﾗｶﾞｷ』って知ってるか？鉄。
近づき､触れれば棘が刺さるような手のつけられない暴れん坊…
俺の田舎じゃ､そんなどうしようもない悪タレをﾊﾞﾗｶﾞｷっていうんだ
アイツの事さ｣

･
｢『ﾊﾞﾗｶﾞｷのトシ』
アイツはなぁ､鉄。
お前等､悪ｶﾞｷ共が震え上がる程のとんでもねェﾊﾞﾗｶﾞｷだったんだよ。
近隣の道場のｺﾞﾛﾂｷ相手に毎日切ったはったの喧嘩三昧。
人を傷つける茨というより自ら茨の中に踏み入り歩んでいるような､みんなあぶなっかしい男だった。｣

･
｢あのﾊﾞﾗｶﾞｷの中には鬼が巣食(す)んでる。
そんな噂をされてたっけなｧ
だがそんか大層なもんじゃねーよ
アイツもお前と同じさ。
トシもお前と同じ､めかげの子だよ。
ｱﾚの親父は田舎じゃちょいと知れた豪農でな。
大層な遊び人だったんだ｣

･
｢好き勝手やって､おっ死んでから､ひょっこり出てきた隠し子､それが奴よ。
だがそこの長男､為五郎さんってのがデキた人でな。
母親亡くして行き場をなくしたトシを家に引き入れ､まるで自分の息子のように世話してくれたらしい。｣

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