【A3!】天才ちゃんの化けの皮。

#8 ページ10

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Tachibana side.







Aちゃんがお風呂に入っている間、今いるメンバーでこそこそと話していた。



メンバーとしては、
春組はみんな、
夏組は天馬くんと一成くんと三角くん
秋組は万里くんと太一くん、
冬組は紬さんと丞さんだ。









「…なんか、テレビとは結構印象違ったね…」






「それなぁ。ちょっとびっくりした。」






「テレビとはぜんぜんちがうネー」







「あー…」









天馬くんが、額に手を当ててうなだれる。
そして、大きなため息をひとつ。








「こっちがあいつの素だよ。結構めんどい方の。」






「素…？どんな感じなの？俺みたいな？」









天馬くんの意味深発言に、至さんが尋ねる。









「あいつは…、んー至さんみたいな感じではない。



あいつはなぁ…極端に他人に興味がないんだよ。
といっても、長い芸能人生活からするべき対応はできる。
けど、根本はどうでもいいってかんじ。



俺には同期だからか結構当たりが強えけど、興味ないやつにはそんなことしないからな。
どうなってもしらない、勝手にすれば精神。」








「そ…そうなんスね…」







「なんか、テレビでは"みんな大好きありがとう！"みたいなキャラだから…びっくりしちゃうね。」







「ほんとは心の中ではボロカス言うくらいキレてても、平気な顔して褒めたりするからな。



仕事で他のやつがトラブルがあっても、基本干渉しなかったり。」








「よくも悪くもって感じだね…。」









自然とみんなが静かになる。
なんか、有名人の裏の顔を知るって不思議なかんじ。






そして、わたしの頭の中には…ひとつの考えが浮かんでいた。








「ねぇ、天馬くん！」







「ん？」







「あの…由井さんにさ、うちの劇団の演技指導とかって…お願いできないかな？」









…



……



…………









「「「はぁ？！？！」」」









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