検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:8,755 hit

#07 ページ10

.







「茅野さん、いつもあんなとこうろついてるの?それもこんな時間に。」








『ううん、今日はたまたまだよ。』









それ後、私は赤葦くんに連れられて、彼の住んでいるマンションへ招かれていた。
一人暮らしの大学生が住むにしては、十分すぎるほど広く、綺麗だった。









そしてなんといっても、部屋じゅうに充満している赤葦くんの薫り。








シトラスとか、ミントとか、そういった制汗剤の香りではなくて。
赤葦くん本人の、人間としての薫り。









…あぁ、いいにおい。おいいそう、とても。








しんどい。
今すごくお腹空いてるから、ほんとに。
でも、食べちゃダメ。









「とりあえず近かったからうちに来てもらったけど…、茅野さん家どこ?送っていくよ。」









私が食欲と戦っていると、赤葦くんがコーヒーを差し出しながらそう言った。








赤葦くんは親切心で言ってくれてるのはわかるんだけど、流石に家はまずい。
私の家、アオギリの樹のアジトだから…!









『いや!大丈夫だよ!…そんなに遠くないし、1人で大丈夫。』








「そんなわけにもいかないだろ。こんな時間に女の子を1人でなんて…。



それに、この辺り…最近よく出るんだよね。」









『…何が?』









数秒、時が止まったような感じがした。








赤葦くんが、険しい表情になる。
本当は答えがわかっているのに、しらばっくれて質問した。









私、ずるいなぁ。









「喰種だよ。」









どくん、と心臓が大きく脈をうつ。
いや、何今更そんなこと思ってるの。







生まれたときから、こんな感じの話何回もしたのに。







赤葦くんの口からその単語が出でくると、なんだか嫌な感じがした。









変な汗が、背中を伝った。









.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←#06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 東京喰種   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天掬葵羽(プロフ) - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2017年9月19日 2時) (レス) id: 0153f8816f (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだぁ(プロフ) - 大好きな東京喰種と大好きなハイキュー!!更新楽しみにしてます!! (2017年8月13日 18時) (レス) id: fa65b62271 (このIDを非表示/違反報告)
打倒シティガール - 東京喰種とハイキューのコラボ、、。最高です!!更新頑張ってください!! (2017年8月11日 20時) (レス) id: a020d6fc9b (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - 東京喰種ってよく知らなかったんですけど、興味出てきました。更新頑張ってください! (2017年8月11日 7時) (レス) id: a182b969b9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年8月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。