【HQ!!】貴方を喰べてもいいですか。【東京喰種】

#05 ページ8

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「で、僕のトコに来たってわけね。」







『ウタさんごめん…お腹減ってて…でもこんなんじゃ人間倒せない…』









アヤトと喧嘩をしたのち、私がやってきたのはウタさんのスタジオ。
ちなみに、お腹が空いてウタさんに食料を求めることは多々ある。







その度に、私を温かく迎えてくれるウタさん。








「いつものことだから気にしないで？…ついでに、マスクのメンテナンスしたげる。」








『え？ほんと！ありがとうウタさん〜！』








頭をぽんぽんと撫でられる。
これが昔から大好きで。









「じゃ、いい子に肝臓食べてて？…足りなくなったら、冷蔵庫にまだあるから。」







そう言って、ウタさんは作業ルームに行ってしまった。









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ナイフでスッと切り込みを入れる。
すると、甘さの中に、すこしだけ重みのある特徴的な薫りが漂ってきた。







この肝臓独特のにおい、大好きなんだよね。
…ほっぺには敵わないけど。








ナイフとフォークで一口サイズにカットして、口に運ぶ。
口腔内に広がる、少しクセのある味。







咀嚼するとまた違う味になって、すごくおいしい。








…弾力がすごくあって、プリプリしてる。
薫りも芳醇で色もいい。
多分、コレは未成年かな。飲酒してたらこんないい肝臓してないし。









『未成年…か。』








人間=たべもの






この式は、私が生まれた時からあるものだ。
だから、今更"人間を食べたくない"なんて思うことはない。






食べなきゃ死ぬ、それがわかっているから。








なのに。…なのに。







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