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Kibana side
「キバナくんさ、Aのこと好きなんでしょ。」
「おーおー、いきなりどうしたよ。」
ソニアのその言葉に、弄っていたスマホロトムを落っことしそうになる。
オレさまの手から離れたロトムは、自らの力で宙を浮きオレさまの周りを漂う。
「いきなりって…。
白々しくするのやめてよ。仮にも私、今日はキバナくんの頼みでここに来てるんだけど？」
「それは感謝してるけどよ。」
ホップやユウリと顔を合わせたあと、オレさまとソニアはふたりで話をしていた。
ほかのメンツは、少し離れたところでポケモンと遊んだり話したりしている。
…うわ、ダンデの奴Aのエーフィに影響されてリザードン出しやがった。
こりゃまた目立つわ。
「ちょっと、聞いてるの？」
「聞いてる聞いてるって。つか、そんなに気になることか？」
「そりゃあ気になるわよ。子供の頃同じ年のジムチャレンジのチャレンジャーで、今までずっとダンデくんとポケモンのことしか気にしてなかったキバナくんが！
まさかの女の子絡みで私に助けを求めて来たのよ？！」
「おーいソニアさん、言い方。」
ソニアはニヤニヤとオレさまのことを見る。
確かにソニアの言う通りだ。
こいつはダンデの幼馴染だから、オレさまのこともよーくわかってる。
昔からポケモンが好きで、オレさまの最優先は他でもない愛おしいポケモンたちだった。
幼い頃した初恋、なんてのもあるがほぼ覚えちゃいない。
それほどまでに、どうでもいいんだろう。
ジムチャレンジを始めて、ダンデと出会った。
何度も何度も負けて、チャンピオンにもなれなくて。
こうしてジムリーダーになった今も、ダンデを超えられていない。
今も昔も変わらない、オレさまの目標はダンデに勝つことだった。
別にモテないわけじゃない。いやむしろ、オレさまはモテる。
一夜限りのなんとやら、というものも経験した。
…けど、どんな女もポケモンやダンデには敵わなかったんだ。
「…なによ、その顔。」
「…んだよ、オレさま今どんな顔してんの？」
「…自覚なかったのね…。」
そういうとソニアは、自分のスマホロトムでオレさまの写真を撮った。
そのまま、その画面をオレさまに向ける。
そこには、恥ずかしいほど顔が緩んだ自分の顔があった。
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椿姫 - はじめまして！すごく素敵な作品でした！続きをとても楽しみにお待ちしてます！応援してます！ (2020年8月2日 22時) (
レス) id: 98fbe8eed1 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - 初めまして！めちゃめちゃお話が好きです！応援してます！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: e2cf4e457e (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 初めまして！この作品が大好きでいつも読ませて頂いています！続きがとても気になります！これからも応援しています！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 5d842f36da (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - この作品すごく面白くて好きです！エスパータイプとかフェアリータイプのポケモンが好きだし、キバナさんも好きなので最高です！次回も楽しみにしてます！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - コーヒーの存在だけで、オシャレに感じる素敵なお話でした(´▽｀) 次回も楽しみにしています！ (2019年12月26日 15時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい
| 作成日時：2019年11月26日 1時
