18夜 ページ20
「…それで私たち、ノリでこんなとこ来ちゃったんだよね〜!」
「そう!だから何もわかんなくってさ…、そしたら丁度カッコいい人が目の前通り過ぎてったから声かけたの!」
ひと通り話を聞いていると分かったことが2つ
彼女らは成人したばかりでこういう店は初めてだということ
彼女らは自分を男だと勘違いしていること
『そうだったんですね、だから自分なんかを…。あ、お飲み物はオレンジでも宜しいですか?』
「うん、ありがとう!次来る時はお酒に耐性つけてからくるね!
「それに次来たら絶対貴方を指名するから…、だから名前教えてくんない?」
此処は念の為ホスト以外は名札を付けていない
だから内勤などは尚更、客に名前を覚えられる事などないのだ
だが、お客にこう言われた以上言わなければならない……が、源氏名をどうするか
「お客様、度重なる失礼をお許しください、この子元々内勤の仕事をしてたので名前はまだ付けてないんです。」
隣にいたリコが何とかフォローを入れてくれる
「えぇ〜、そうなの〜?」
「なら、仕方ないね!私たちが来た時にまた話しかければいいじゃん!」
『ありがとうございます。』
暫くした後に、やっと女性客の接客が終わり一息つく
お陰で内勤の仕事を全くこなせていない…
少し残念ながらもとぼとぼ歩いていると向かい側からリコが歩いてくる
『お疲れ様です…。』
「Aちゃんじゃない!お疲れ様!接客、やってみてどうだった?」
『…正直、凄く焦りました。』
「急に振っちゃって悪かったわね…、何で男に間違われたかわかる?」
先程から気になっていた事だった
あの女性客が帰ってからも店内から視線を感じていたからだ
「…髪、結ってるからよ!」
『……え?それだけですか?』
「それだけって…、それだけでも充分美少年風に見えるからね!?」
リコと別れてから鏡と向かい合う
自分はそんなに男っぽい顔立ちをしているのか?
……今はそんなこと考えている場合ではない
考え事は全て後回しにして仕事をこなさなければ
早速中断させていた内勤の仕事に取り掛かる
会計に行ったりヘルプをつかせたりと、まぁまぁ大変な仕事だ
ここのNo,1はどうやら涼太のようだ。
自分は話したことが1度もないがどうやら、読モをやっていたらしい
そんなことを考えているとまた、お客が入店した
『いらっしゃ……』
「やぁ、A。久しぶりだね。」
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銀(プロフ) - カックンさん» 最後までご愛読頂き、ありがとうございました!!そう言ってくださる読者様がいてくださるだけで嬉しいです(´;ω;`) 自分の件に関しまして、これからは自己満の作品を書いていこうかななんて思ってますwなので復活は割とすぐかも…?です! (2018年2月12日 23時) (レス) id: 765d36e1ad (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - えぇ!?やめちゃうんですか?!銀さんの作品もっと見たかった……。復活したら教えてください!! (2018年2月12日 17時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - ここここここれからどどど、どうなるんだ!? (2018年2月10日 23時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
カックン(プロフ) - うわあぁぁぁ。お母さん悪魔だぁぁぁぁ。 (2018年1月24日 19時) (レス) id: 036c537a3c (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - カックンさん» ご愛読&コメありがとうございます!!こんな自分の体調までご心配頂きありがとうございます(´;ω;`)ブワッカックン様が朝きちんと起きられますように、自分も更新頑張ります!!温かいお言葉ありがとうございました!!! (2018年1月23日 17時) (レス) id: 9f1fc4dcfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀 | 作成日時:2017年6月10日 7時