有栖川くんの恋愛事情【5話】 ページ7
先生「有栖川……有栖川!起きろ!」
頭をベシッと叩かれたと思ったら、先生が鬼の顔をして俺を見ている。
アハハ……寝てしまった。
先生「放課後、職員室に来い」
A「は、はい」
チャイムが鳴り、昼休みになった。
梓「おーい。ご飯食べるんなら、屋上の鍵取ってくるけど」
梓が俺の机を揺らして、起こそうとしてくる。
A「今朝急いでて、弁当忘れた……」
カバンを探っても、弁当が出てこなかった。
どうして今日は運が悪いんだ……居眠りもバレたし。占いでは一位だったのに……。
梓「今日は食堂にするか?」
はっ!まさか、ラッキーアイテムが無いからか……
でもさすがに好きな人とお揃いなものとか……有るわけないし。
梓「おーい、聞いてんのか?」
ぼーっとしていたら、梓にデコピンされた。
A「あ、ごめん。なんだっけ?」
梓「食堂行く」
それだけ言って、自分の準備を始めた。
A「梓、お願いなんだけど……「やだ」まだ何も言ってない!」
梓「どうせ、高城を誘って欲しいんだろ。自分で行け」
高城の席を指差して、行って来いと言わんばかりにジト目で見てくる。
A「た、高城……一緒に食堂食べてください!」
高城は俺の方向を向いたまま固まってしまった。
なんか、変なこと言った?
高城「……食堂は食べれねえよ」
肩をポンと叩いて、高城は何処かに行ってしまった。
何言って?食堂は食べれないとか、小学生でも分かるだろ。実は高城はバカだったりする?
梓「くっ……ふはっ……お前ホントにバカだな」
なんで笑ってんの?俺変なこと言った?え?
梓「あと、追いかけたら?高城、ああ見えても先に行って待ってる律儀な人だから」
ちなみに、梓と高城は部活友達らしい。
A「あ、じゃあそうするわ。あんがと〜」(ありがと〜)
って、梓は行かないのかよ。
言い出しっぺのくせに……。まぁ、梓のことだから気遣ってるんだろうけど。
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作者名:アルル・エリ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年4月27日 0時