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そこからはあっという間に時間が過ぎていった。
姫宮家に着いてすぐ、それぞれに仕事が割り振られる。
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私が振り分けられたのは “桃李さまのお世話係” 。
伏見さんがいるのでは？と思ったが、私が以前坊っちゃまのお世話係をしていたことが評価されて2人体制になるらしい。
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今日は挨拶回りだけしたらお休み。
案内された自室は以前使っていた部屋とあまり大差がなく、何だか安心する。
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ここで働く人たちも優しそうな人が多かったし、何とかやっていけそう。
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ため息を一つ吐いてボーッとしていると、コンコン、とノックの音が聞こえた。
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『はい』
「…Aさん、先程は挨拶できなくてすみません。これからよろしくお願いします」
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扉を開けるとそこには伏見さん。
先程は桃李さまのところにいたようで挨拶できなかったのだが、わざわざ来てくれたようだ。
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『わざわざありがとうございます！こちらこそ至らない点も多いとは思いますが、よろしくお願いします』
「これからは同僚ですし、そんなにかしこまらないで下さい」
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慌てて頭を下げる私に伏見さんは、優しくそう言ってくれた。
この屋敷で初めて会う北条以外の知っている人に何だか安心する。
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伏見さんとは同じ方にお仕えすることになる。
…情報の共有とか、上手くやらねば。
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「坊っちゃまはワガママでガキなところも多いですが、お仕えしがいがある方です。きっとAさんもすぐに慣れますよ」
『……そうだといいのですが』
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不安げな私をフォローしてくれたのだろうが、微妙な笑みを浮かべてしまう。
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もちろん桃李さまが嫌なわけではない。
でも、さっきからずっと胸がぽっかりと空いたような気分。
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「今日は疲れたでしょう。ゆっくり休んでください」
『はい、……ありがとうございます』
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最後まで優しい伏見さんに感謝しつつ、部屋の前を去り、廊下を歩く彼を見送る。
彼が見えなくなると部屋にまた一人になり、ベッドの上に座り込む。
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坊っちゃま……流石にもう帰られたかな。
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もう考えないようにしないといけないはずなのに、どうしても一人になると考えてしまうのは坊っちゃまのこと。
……このままじゃ埒が明かないと思った私は、もう寝ることにした。
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ゆずは(プロフ) - ごんすけさん» えーーー！！そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！ありがとうございます（ ; ; ）更新頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします！！！！ (2022年10月13日 23時) (
レス) @page33 id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 尊いです好きですありがとうございます……(早口)本っ当に最高です……毎度毎度 泣きそうなくらいの尊みで息の根が止まります…(愛)作者様も作品も大好きです…泣 (2022年10月13日 13時) (レス) @page33 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» コメントありがとうございます！若干辛い展開かもしれないですが、最後はハッピーエンドなので楽しみにしておいて下さい〜！更新頑張ります！ (2022年9月8日 13時) (レス) id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品とても素敵だと思います。この後の展開が待ち遠しいです！ぜひ更新頑張ってください、待ってます！ (2022年9月8日 0時) (レス) @page17 id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
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