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『……私は、意思を聞かれてもついていってたと思う。……やっぱり、お母さんがいない状況でメイドをやるなんて考えられないから』
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少しの間をあけて語り出した私の声に反応して母は顔をあげる。
その顔をみて、フッと笑いかけた。
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『それに、姫宮家での生活も悪いことだけじゃなかったしね』
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たしかに、坊ちゃまに会えなくて私は元気を無くしていったと思う。
でも、辛いことだけだったわけじゃない。
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伏見さんも優しかったしお嬢さまは可愛かったし桃李さまも、…本当にお仕えしがいがある方だった。
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この先何があったってこの濃かった数ヶ月を忘れることはないだろうし、朱桜にいたままだったらできなかったとても良い経験になったと思う。
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『まあ、お母さんが伏見だったのはびっくりしたし…お父さんの話をされたことほとんどなかったから不思議な気分だけど、…そんなに謝ることじゃないから気にしないで』
「……Aさんなら、そういうと思ってました」
『坊っちゃま……』
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安心させるように笑ったそのとき、ドアの方から坊っちゃまが近づいて来てそう言った。
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「だけど、寂しいですね。…少しは縋りついてきてもいいかなと思ったんですが」
『なっ…！』
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私の方をみながら意地悪く笑う坊っちゃまに絶句し、軽く睨みつける。
すると、「冗談ですよ」なんてまた笑いだす。
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……姫宮に行ってすぐのころ、寂しくなって伏見さんに泣きついてしまったことは絶対に言えないな…。
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「さて、ここから先は私が説明します。少し席を外してもらえますか？」
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坊っちゃまはひとしきり笑った後、母の方を向いてそう声をかけた。
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ゆずは(プロフ) - ごんすけさん» えーーー！！そんなこと言ってくださるなんて…嬉しすぎます！ありがとうございます（ ; ; ）更新頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします！！！！ (2022年10月13日 23時) (
レス) @page33 id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ごんすけ(プロフ) - 尊いです好きですありがとうございます……(早口)本っ当に最高です……毎度毎度 泣きそうなくらいの尊みで息の根が止まります…(愛)作者様も作品も大好きです…泣 (2022年10月13日 13時) (レス) @page33 id: 62f4ed090e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» コメントありがとうございます！若干辛い展開かもしれないですが、最後はハッピーエンドなので楽しみにしておいて下さい〜！更新頑張ります！ (2022年9月8日 13時) (レス) id: a915559bd8 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品とても素敵だと思います。この後の展開が待ち遠しいです！ぜひ更新頑張ってください、待ってます！ (2022年9月8日 0時) (レス) @page17 id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
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