検索窓
今日:26 hit、昨日:4 hit、合計:128,447 hit

29 ページ29

.





「……ふっ、ははっ」



.



そしたら、まーくんは笑い出す

私は、ギョッとしながら顔を上げて

まーくんの方をみる




.



「あー……なんか、安心した」



.



私と目が合うとまーくんは優しい笑顔でそう言った

え?

と、聞き返す間もなくまーくんは言葉を続ける



.



「なんか、俺の中でAは幼馴染みのお姉さんっていうよりかは妹みたいな存在だったんだ」

『…そんなこと思ってたんだ』



.



私が拗ねたような顔しても

まーくんはごめんごめん、って軽く謝るだけ



.



「でも、最近ずっと悩んでばっかりだったし…いつものAの空回りな元気さとか全然なくて不安だったんだ」



.



そう言いながらまーくんは私の頬をひっぱる

空回りな元気さって…失礼な



.



「だから、今…Aが子供みたいにわんわん泣いてて安心した」



.



なんて、失礼だよな

寂しげにそう笑いながらまーくんは私から離れる



.



『わかってるなら言わないでよ』



.



すっかりかわいてきた涙を拭いながら私は笑う



.



空回りな元気さ…なんて、本当に失礼だと思うけど

確かに最近は私らしくなかった



.



『まーくん、私…頑張るね!!』

「おう」



.



やりたかったこと全部やって

夏目くんとしおりとも向き合って



.



全部きれいに終わったあとで笑顔で卒業したい



.



「じゃあ、俺は帰るから」

『うん、ありがとう!ばいばい』



.




私に背を向けてドアノブに手を伸ばすまーくん

すると彼はあ、と言いながらこちらを振り向いた



.



「Aは、凛月と言い合ってる時が一番いい顔してるよ」



.



30→←28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (133 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
339人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆずは(プロフ) - 莉莉子さん» すぐに返せなくてすみませんでした。適当に書いたことがそんな風に言って貰えて嬉しかったです!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 夜桜さん» すぐに返せなくてすみませんでした。このコメントも励みになってました!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
莉莉子(プロフ) - 話を選ぶところの『ばーか、あーほ、りーつ。』にツボって1時間程笑ってましたwww (2017年9月22日 6時) (レス) id: ae39d7aea3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2017年4月15日 11時) (レス) id: 4d2c66d9c0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちうさぎ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年7月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。