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「……ふっ、ははっ」
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そしたら、まーくんは笑い出す
私は、ギョッとしながら顔を上げて
まーくんの方をみる
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「あー……なんか、安心した」
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私と目が合うとまーくんは優しい笑顔でそう言った
え?
と、聞き返す間もなくまーくんは言葉を続ける
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「なんか、俺の中でAは幼馴染みのお姉さんっていうよりかは妹みたいな存在だったんだ」
『…そんなこと思ってたんだ』
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私が拗ねたような顔しても
まーくんはごめんごめん、って軽く謝るだけ
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「でも、最近ずっと悩んでばっかりだったし…いつものAの空回りな元気さとか全然なくて不安だったんだ」
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そう言いながらまーくんは私の頬をひっぱる
空回りな元気さって…失礼な
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「だから、今…Aが子供みたいにわんわん泣いてて安心した」
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なんて、失礼だよな
寂しげにそう笑いながらまーくんは私から離れる
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『わかってるなら言わないでよ』
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すっかりかわいてきた涙を拭いながら私は笑う
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空回りな元気さ…なんて、本当に失礼だと思うけど
確かに最近は私らしくなかった
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『まーくん、私…頑張るね!!』
「おう」
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やりたかったこと全部やって
夏目くんとしおりとも向き合って
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全部きれいに終わったあとで笑顔で卒業したい
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「じゃあ、俺は帰るから」
『うん、ありがとう!ばいばい』
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私に背を向けてドアノブに手を伸ばすまーくん
すると彼はあ、と言いながらこちらを振り向いた
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「Aは、凛月と言い合ってる時が一番いい顔してるよ」
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ゆずは(プロフ) - 莉莉子さん» すぐに返せなくてすみませんでした。適当に書いたことがそんな風に言って貰えて嬉しかったです!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 夜桜さん» すぐに返せなくてすみませんでした。このコメントも励みになってました!ありがとうございました! (2020年2月21日 14時) (レス) id: 1899de5a94 (このIDを非表示/違反報告)
莉莉子(プロフ) - 話を選ぶところの『ばーか、あーほ、りーつ。』にツボって1時間程笑ってましたwww (2017年9月22日 6時) (レス) id: ae39d7aea3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2017年4月15日 11時) (レス) id: 4d2c66d9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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