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眼球が取れそうになるくらい思いっきり目を見開いた。瞳孔もかっ開いてカラカラになりそうだった。私はヘドロの様な汚らしい物体から爆豪と緑谷を持ち上げた。敵が爆豪に執着していたが、私の念力によってそれはいとも簡単に剥がされる。こんなにも強く念じた事はなかったので、私の片鼻の穴からタラりと血液が流れた。
二人がヘドロから離れた瞬間、隣で大きな風圧を感じた。私の隣にはまさかのNO.1ヒーローであるオールマイトが立っていたのだ。あまりの気迫に圧倒された私は少し彼と距離を取った。爆豪と緑谷を浮かせた私を見たオールマイトは白い歯を見せて前に突っ走った。そして敵に向かって大きく拳を奮い、その敵は見事に吹っ飛んだ。あまりの威力に、晴れていた天気が変わり雨が降り出した。
その後の事は知らない。私は直ぐにその場から走って逃亡した。ヒーローでも無いのに無断で個性を使った事や、警察から事情聴取をされる事を恐れたからだ。きっと緑谷はこっぴどく叱られるだろう。危険を冒してまで行く必要はない、なんて。ヒーローの癖に助けに行かなかった無責任な大人達にそう言われるに違いない。それに引替え、爆豪は称賛されるだろう。あの敵に対してあのタフネスさは確かに素晴らしいと思う。
いつもの道を通れなかった私はわざわざ遠回りをして自宅へ向かった。すると自宅の前に見覚えのある影が二つ。先程も言ったが私は視力が良い。その影の正体くらい想像出来たし、実際見えた。
爆豪が鬼の形相で緑谷に突っかかっていた。彼の言い分はこうだ。緑谷の力を借りなくても一人で何とか出来た、との事。爆豪のプライドからして許せなかったのだろう。きっと私にも怒りの矛先が向いていると思う。我ながら卒業前に大きな事をしてしまったな、と酷く後悔した。
電柱の影に隠れていた私だったが、爆豪がこちらに近づいて来ると分かったので退散しようとした。しかし緑谷と爆豪が話していた場所こそが私の自宅なのだ。自宅に戻れなくなった私はどこか暇潰し出来る場所にでも行こうかと思いスマホを手に取ったその時、またしても付けていたマフラーの端を掴まれるというデジャヴすぎる出来事が起こった。振り向かなくても誰がしているのかなんて察せた。
「見つけたぞクソ女ァ"」
爆豪だ。先程と変わらず鬼の形相をした爆豪がこちらを見ていた。私はこの状況をどう回避するか考えたが多分無理だと悟った。
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麗葉 - とても面白かったです！空白があると読みやすいかなと思います！ (6月19日 14時) (
レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - レオさん» コメントありがとうございます。夢主の過去は後に出てきますので暫くお待ち頂けると幸いです。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - eggちゃんさん» コメントありがとうございます。更新頻度をあげられるよう全力を尽くしますのでこれからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - のむさん» コメントありがとうございます。ファンになって頂けるなんて光栄です。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (2021年12月14日 23時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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