要件 ページ9
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真選組で淡々と見合い破棄の作戦話が進む中、事の話は一度終了し場は一転して万事屋へ移る。今日も依頼人は当然の如く0人であり家賃も何ヶ月分は有に滞納済み。それでも焦りひとつせず鼻くそをほじり返す自称社長は久しぶりの依頼人に最初は心躍らされていた。そう、過去形だが。
「───てな訳でぇ、明後日お見合いするんだけどぉ、その相手の男がまぢイケメンでぇ」
「へー。で、その相手は何処の動物園のゴリラで?」
「いや普通に人間なんだけど何あんた馬鹿なの?」
ゴリラではないがそれによく似た成人を過ぎているであろうメs…女性が椅子に座りお茶を啜っていた。うざったいくらいいちいち語尾を伸ばし、間に触るギャル口調で彼女はベラベラと1人喋り続けていた。
「新八新八」
「どうしたの?神楽ちゃん」
「何アルかあのゴリラは。部屋がゴリラ臭くて嫌ネ」
「いやゴリラ臭いって何!?…何しろ何処かのお偉いさんの娘らしくて、お金沢山持っているからって言って銀さんが連れて来たんだよ」
「お偉いさんの娘だろうがゴリラのガキだろうが知らないけど今すぐ出ていって欲しいアル」
そう言いながら鼻くそをほじる少女は原作の紅一点の存在であるヒロイン、神楽。その隣で眉を下げて神楽を
「で、要件はなんですかゴリ子さん」
「いやゴリ子じゃないんですけど。
「え?ゴリラま〇こ?」
「ちょっと死んでくんない?」
原作の主人公、坂田銀時である。
「だからぁ、そのお見合いの相手が超イケメンなのに断られてぇ?」
「いやお宅の顔面的にごく普通の反応ですけど」
「ちょっとしばいていい?」
「銀さん、話を最後まで聞きましょうよ。で、ゴリ子さん。僕達に出来ることは何ですか?」
「ちょっと何普通にゴリ子言ってんのこのメガネまじキモいんですけど」
「仕方ないアルナ。協力してやるヨ。ゴリラ…あ間違えたゴリ子」
「いやどっちも間違いだからね?」
遂に痺れを切らしたのか、彼女はいきなりその場に立ち上がり大声を上げた。
「だから見合いを協力しろっつってんの!私はそのイケメンと付き合いたいからテメェら協力しろ!!」
「ウホウホうっせェんだよ静かにしろやクソゴリラァ!」
本日も万事屋は賑やかである。
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いくま(プロフ) - ふぉい!さん» 選ばれたのは綾〇ですよ((ニコッ (2018年7月24日 8時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
ふぉい! - 選ばれたのは綾鷹wwww (2018年7月2日 19時) (レス) id: 1633712eeb (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - マピトさん» コメントありがとうございます。一番だなんてとんでもないです。。。私もずっと土方さん推しなのでマピトさんの小説読んできます! (2018年4月5日 14時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 今まで見てきた小説の中でこの小説が一番良いなと思いました。 私も土方オチの小説を書いているので見習いたいと思います! (2018年4月5日 11時) (レス) id: 9353c4256d (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます。瞬時に思って頂き光栄です、笑しかし文才が皆無なのでこらから無茶苦茶展開になると思いますが、これからもよろしくお願い致します。 (2018年4月4日 12時) (レス) id: 8c955fc7fb (このIDを非表示/違反報告)
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