7人の極道。…参

●藤ヶ谷 ページ4

親父と渉が玉森邸にやって来て。

現場は騒然とする。


玉森組の奴等が拳銃を構える。

それを制止する北山。


「……で、

親父さん達を呼んでどうゆうつもりだ？」


北山に言われ、改めて玉森組の組長を見る。



「久しぶりだな。藤ヶ谷…。」

「お前もしぶといな。玉森…。」


組長同士が揃うとオーラが半端ない。




『俺の話に耳を傾けてください。

玉……玉森組の若頭は

組を継がないと言っています。

ここにいる宮田と一緒になることを望んでいます。

そこで……提案があります。』



俺の提案に、

皆が驚いた表情をした。

玉森組の組長と親父は

当然、俺の提案に首を縦には振らなかった。



『……頭の片隅に入れておいてもらいたいだけです。

今は、玉を救うことを考えましょう。』




この提案は、

玉を助けた後で…ゆっくり進めて行けばいい。



とにかく……今は、

玉を助けて、木須組を潰すことが最優先だ。





「……断る。」




親父が一言、ハッキリと言った。




「玉森組の若頭が
どうなろうと知ったことじゃない。

渉、太輔を連れて帰るぞ。

ここに長居してたら
玉森組の下っ端に殺られそうだ。」




親父は玉森組の奴等を睨み付けながら

扉に手をかけた。

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