7人の極道。…参

◆玉森 ページ3

木須組の奴等を睨み付ける。



ここは……木須組の事務所か。




口に貼られていたテープを取られた。




ようやく、喋れるようになり、

空気を目一杯吸った。

……が、埃っぽくて少しむせる。





『……お前らがお袋を殺したのか。』




静かに呟くと。

組長らしき男が俺の前にしゃがむ。



「7年前に、

お前の親父を撃ち殺そうとした。

その時にお前の母親が親父を庇って死んだ。

・・・・・馬鹿な女だ。

庇わなきゃ死ななかったのにな。」



“馬鹿な女”




その言葉に。カァッと血が昇る。



目の前の男に頭突きをすると。



手下らしき男の足が俺の腹に入り、

ゴホゴホっ…とむせかえる。




「今度は確実に組長を殺し、玉森組を潰す。

お前はただの餌だ。

まずは組長の目の前でお前を殺す。」




拳銃を頭に突きつけられる。




「そいやあ、噂に聞いたが。

お前、背中に何にも入れてないんだって？

色白だとよく映えるぞ？

俺達が入れてやろうか？」



『ふ、ふざけんなっ！

俺は、
組を継ぐ気がないから入れる必要ない！！』





ナイフをちらつかせて、

男達がニヤニヤ…と笑いながら近付いてきた。

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