7人の極道。

◆北山 ページ42

ニカとセンが部屋を訪れ、


浮かない顔をして報告してきた。




『ご苦労だった。』



これで、良かったんだ。

裕太には苦だったかもしれないが……。

自分の宿命を恨むだろうが……

仕方のないことだ。





こんなときにでも……


思い出すのは……


“あの人”と……“藤ヶ谷の言葉”。





改めて、裕太に話さないとな……。


今頃、部屋で引きこもってるだろう…。




『裕太、開けるぞ。』





襖を開けると……


部屋はもぬけの殻で。




また・・・いないっ！？





まさか……宮田に会いに行ったのか？




机の上に置いてあったスマホ。

……わざと置いていったな。




スマホの電源を入れると……

待受画面に映る……

裕太と……宮田のツーショット。






『……そんなに、アイツが好きか……。』





「ミツさん！！若頭が……。」





『……場所は見当がついてる。

ニカとセン。それと他の若中を数人呼べ。

それと、チャカを用意しろ。』







裕太・・・。

ニカから聞いただろ？

俺は……忠告したはずだ。








“２度と宮田俊哉と接触しないと約束すれば

奴の命だけは生かしてやる。”って……。

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