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✿119 ページ25
【河原岸にて】
ジリジリと川の方へと蘭を追い込む。
川は昨夜の雨の影響で濁流になっている。
『宮田、最期は俺に任せてくれ。』
真剣を手に、構える。
宮田が斬った蘭の肩からポタポタと血が落ちる。
致命傷ではないが、かなり深い。
「これで勝ったつもりか？
今のこの時代、刀だけじゃねぇよ？
お前、言ったよな？"俺と堕ちてやる“って。」
着物の胸あたりが僅かに膨らんでいる。
あの膨らみは‥‥‥小刀じゃない？
そして、奴が向かい合ってる先は宮田。
『宮田！！伏せろ！！！』
俺が急いで宮田の元へ行こうと目配せした時、
蘭が一瞬で距離をつめてきた。
そして銃口を宮田へと向けた。
パンッと乾いた音がした。
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作者名：いっぽちゃん
| 作成日時：2023年4月13日 20時
