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✿108 ページ14
「···ところでお前は俺を足止めするつもりで
抱かれる予定だったかもしれないが。」
パッと身体が離れる。
「今頃、
大奥で数えきれない程の血が流れてると思うけど?」
『どうゆうことだ?』
蘭は口元を緩ませ、俺の耳もとに顔を近付ける。
「察しが悪りぃな。みーんな斬られてるよ。
お前の大好きな宮田くんも♡
今頃、俺が集めたバカ達が暴れ回ってるだろうよ。」
チュッと耳に唇を寄せる。
「まあ俺はそのまま足止めされててやるよ。
かわいい弟を抱けるなんてご褒美だ♪
安心しな。具合が良ければ俺の傍に置いてやるよ。」
蘭の手が弄り、俺の着物を開けさせる。
その手をパッと取る。
『残念だったな、蘭。
お前の望み通りにはならないよ。‥‥‥宮田!!!』
俺の呼び声に蘭が真顔になりバッと後ろを振り返る。
真後ろには真剣を構えた宮田が勢いよく飛び出してきた。
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2023年4月13日 20時