検索窓
今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:34,361 hit

✿99 ページ5

皆が次の後継者を探し回る中、

俺は蘭の存在を隠しつづけた。

蘭の存在が公になれば、必ず蘭が次の上様になる。

蘭が辻斬りをしていろうが、
この大奥では血筋が優遇される。

···この世界は何処か狂っている。

蘭が上様になったらこの国は…終わる。

そして、俺はまた蘭から逃げなければいけない。



そんな中、一人の家臣が裕太の存在を嗅ぎつけた。


裕太‥‥


そう言えば昔、蘭が一度だけ弟に会ったと
話してくれたことがあった。


その弟が、上様になれば…っ……!!


迷いはなかった。

すぐに裕太を上様にする準備に取り掛かる。


俺が裕太と初めて会った時、

裕太はどこか闇を引き連れた瞳をしていた。


背中がゾクッと震えた。


蘭に似ている‥‥‥。

父親が違うのに、こんなに似るのか。



着物には所々血がついていて。

『連れてこられるのを抵抗して、怪我したのか?』

と聞いたが裕太は首を横に振る。


「親父が斬られた……。
親父を斬った男を斬ろうとしたけど…
仕留めきれなかった。」

裕太の手は震えていた。

「額を斬りつけた。直に死ぬだろうけど。」

震えていたが淡々と言葉を放つ。




その斬られた男が…蘭だったことは

その時の俺が知る筈もなかった。

✿100→←✿98



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
193人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 宮玉 , 藤北
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2023年4月13日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。