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守れなかった‥‥‥
俺が刀を抜かずに伯母さんと逃げていれば。
俺が目を覚ました時は伯母さんは斬られて息絶えていた。
俺の恩人は……俺のせいで…っ…
命なんて簡単に消えてしまう。
その場の判断を間違えると‥‥‥。
「……藤ヶ谷ごめん。俺のせいでお前の伯母さんが…っ…」
頭を下げる北山に……
俺はどんな返答をすればいいのか。
また、判断を間違えそうで。
『北山の…せい、じゃないよ。
だって…あの男は辻斬りだろ?
誰のせいでもないよ…っ…。』
そう。アイツは辻斬り。
快楽のために人を斬るような男だ。
だからそもそも北山のせいじゃない。
‥‥だけど、、、
俺にはどうしても確認したいことがあった。
この答えを聞かないと、俺は前に進めない···
『北山はあの蘭って男と恋仲だったの?』
あの男の戯言だろ?
北山は男に興味ないもんな?
だから、俺との夜伽も嫌嫌始めようとしたんだろ?
それでも北山は真っ直ぐ俺を見て。
「俺は‥‥蘭を愛していた。」
残酷な言葉を放った。
あぁ··‥もう俺は前に進めない。
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作者名:いっぽちゃん | 作成日時:2023年4月13日 20時