19話 ページ20
Noside
水澄の部屋でお皿や飲み物などを用意していると、扉が開かれる。
「うおお！お帰りなさい!!!おつとめお疲れ様でした!!!」
「服役かよ」
「……遅れてゴメンね相馬。」
畦道にタックルされた王城はなんとか持ちこたえる。
ふと、袖を引っ張られる感覚にそちらを向けるといつもより柔らかい笑みを浮かべるAがいた。
『おかえり、兄さん』
「ただいま、A」
お互いに嬉しげな表情で抱きしめ合う。
そんな様子に宵越は驚いた。
「兄さん……？」
「あれ、言ってなかったっけ？正人とAは兄妹だよ」
「ああ……」
宵越が会った時に感じだ違和感はAに似ていることだった。”兄妹”と聞かれて地味に納得した。
しかし、彼は分からなかった。なぜ王城が部長なのか。
「トランプやりましょう!!」
「井浦サン抜きで」
「なんでだよ」
「だって井浦サン負けねーんすもん」
『？…私、慶君に勝ったことありますよ？』
「え？」
「…………そうそう、俺Aに負けたことあるからね」
隣にいるAの頭を撫でながら、Aに見えないように黒い笑みを見せる井浦。
「宵越君もやろーよ!!キミの歓迎会なんだし……」
「あ？いいよ。勝負始めたらキリなくなるし……」
「？」
『極度の負けず嫌いなんだ。運が絡んだ勝負でも勝つまでずーっと続けるよ…………兄さんと同じだね』
「確かに、一緒だね」
「あ？」
すると、畦道が実力だけの勝負で腕相撲をやりたいと話す。
「じゃあ伊達と水澄は抜きな」
「まずい、この人根にもってる……」
「俺まで巻き添えか……」
王城の前に座ってた畦道を退かして、真正面に座ったのは宵越だった。手を自身の方へ向ける。
「……まがりなりにも部長とかやってると色々見えてくる。有難いことに慕ってくれるなーとか、逆に……警戒、品定めされてるなーとかって。
”不倒”宵越はスポーツ嫌いって聞いてたけど、そこまで本気になってくれて僕は嬉しい。
キミを本気にさせてくれた仲間と＿＿＿僕を品定めするキミに……少しは部長らしい所見せとかないとね」
「ほんじゃ……レディ……ゴー!!」
ドッゴォ!!!!!!
「…………………え？」
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巫和泉(プロフ) - ゆるふわ犬さん» ゆるふわ犬さん。いつもありがとうございます！コロナ禍でお互い大変かと思われますが、体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！これからもよろしくお願いいたします┏○┓ (2021年4月18日 14時) (
レス) id: c314aa38cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆるふわ犬(プロフ) - 巫和泉様、この度は新作を作ってくださってありがとうございます！巫和泉様の神作全て拝読しております！コロナ禍で大変なご時世ではありますが体調に気をつけてお過ごし下さい。続きをお待ちしております！ (2021年4月14日 22時) (レス) id: bd276433d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫和泉 x他1人 | 作成日時：2021年4月10日 22時
