【歌い手】余命一ヶ月の彼女【天月】

6話. ページ10

あれから、楽しくさせてもらって。
私ばっかりが楽しんでいていいのだろうか。

天「..今日はありがとうございました。送って行きましょうか?」
あ「い、いえいえ!こちらこそありがとうございました..!
大丈夫ですよ、天月さんに悪「遠慮せずに!夜に女性が1人じゃあ危n「わ、分かりましたありがとうございますっ!」

つい先走っちゃった。
だって..天月さんに、天月さんに...っ

天「大丈夫?」
あ「へっ?あ、だ、大丈夫ですっ」
天「じゃあ行きましょう!」

また手を引かれて家へ向かう。
ああ、全然慣れてないなぁ..

また顔が、真っ赤じゃない。


あ「あ、ここです」
天「じゃあ僕はここで」
あ「あ、あの..っ!」

天月さんの服を掴む。
ああ、やっちゃった。どうしよう。

あ「あの..わ、私..!」
天「その続き、まだ知りたくない」

私が言おうとすると、天月さんは私の口に手を置いて塞いだ。


天「この続きは、僕に言わせてください..っ」


そう言って真っ赤になりながら「じゃ、じゃあ!」と駅に走って行く。


もう...ずるいじゃない、さらに真っ赤になっちゃう。

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