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継子と石 ページ31

「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。


そろそろ柱合会議を始めようか。」



伊黒様と不死川様、そして炭治郎さんに忠告し、当初の予定である柱合会議に移ろうと提案される。

つまり、私達二人はそろそろ退出、ということになる。



「でしたら竈門君とAさんは私の屋敷でお預かりいたしましょう。」



にこー!という音がつきそうなほど輝かしい笑顔を見せる彼女に対し、炭治郎さんはきょとんとしている。



「えっ?」


「はい、連れて行ってください!」

「前失礼しまァす!!」


「A様、お運びさせて頂きます。」

『はい。お願い致します。』



縄を外してもらい、隠の方におぶられそのまま産屋敷を出る形になる筈だった。

とんでもない速さで駆け抜ける隠さんに運ばれている炭治郎さんの顔をちらりと見れば、何やら不服そうな顔。


なにかやらかすだろうな、と思った時、彼は行動に出た。



「では、柱合会議を…」

「ちょっと待ってください!!」



柱にがしっとしがみつき、抗議する彼。


隠二人がかりでも剥がれないとは、相当力があるようだ。



「その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです!絶対に!

禰豆子を刺した分だけ絶対に!!」


「黙れ、黙っとけ!!」


「ひいい…なんてことを…」



その光景に立ち止まった彼女も、私を背負いながら怯えた。

私も半ば呆れながらに「炭治郎さん」と声を掛けようとした時、ひとつの鋭い気配を感じた。



『ひっ』


「はぶぇ」



なんということだろう、石が飛んできた。


咄嗟に避けた私とそう出来なかった炭治郎さんには、それぞれひとつとみつの石が飛んできた。


炭治郎さんの方、多すぎませんか。



「御館様のお話を遮ったら、駄目だよ。

…Aは反応速度鈍ったんじゃない?鍛え直し。」

『はっ、はい』



こんな時でも見られるのか、まじか。

と思いつつ炭治郎さんに目を向けると、全ての石が当たってしまったらしく首をぐわんぐわんさせていた。



「早く下がって。」


「はひっ…はいィイ!」



師範の言葉に怯え、とっとと退散しようとする御三方。


今…は多分届かないな…皆さんの気が落ち着いたら謝ろう…。

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ぴえんはけつの穴 - ぐええええ…ここで更新とまってるじゃないですかああああ!!!こんなに面白いのに放置するのもったいないですよおおおお!!!だって作者様すっごい文才あるじゃないですか!!!ヘ(゜ο°;)ノ続きが読みたいですうううううう!!!! (10月30日 11時) (レス) @page42 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 続きが読みたいですぅぅ!!むいくん尊すぎます(*^^*) (7月11日 5時) (レス) @page43 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - なん……なんてところでお終わるんだ………ええええええん続きを!!!!お恵みください😭😭😭お気に入り登録して待ってますカラァァァ!!!! (6月3日 10時) (レス) @page43 id: 582aff8f8e (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 面白いです!!続き早く読みたいです!!よろしくお願いします!! (2021年1月24日 17時) (レス) id: 7e4844db49 (このIDを非表示/違反報告)
すぺーーーーる(プロフ) - 凛さん» 自分の作品にそう思っていただけていると思うとすごく嬉しいです!キャラの特徴を掴んだ上で、私なりに彼らを表現していきたいと思っていますので、これからも応援して頂けたらと思います!コメントありがとうございます! (2020年10月12日 22時) (レス) id: d7dabbbcbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すぺーーーーる@すぺる | 作成日時:2019年10月6日 22時

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