橙ゲノムパロ【赤司征十郎】 (ページ4)

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ーー橙3 ページ4

ーーーへん、なの。

次の日の征は少し落ち着きがないというか、変だった。

「A今日は、1人で帰れるか？」

朝、家の前で会うなりそう私に言ったのだ。

「全然問題ないけど…」

散々却下してきたのに一体何のつもりなんだろう？まあ、あの2人が一緒にいる所を見ないで済むのなら好都合だ。

「じゃあ、学校へ行こうか。」

そう言って歩き出した征は、やっぱり変で。
何かあったのかと少し心配になる。

でも「何かあった？」と聞いても「いや、なにも」の一点張りでろくな回答が返ってこないからどうしょうもない。

そのまま学校へつき、私は征に声をかけ教室へ入っていった。

ーー学校の時間なんて流れるように過ぎるもので、気付けばもう放課後だった。

(さて、と。どうしようか)

1人で帰るのは初めてかもしれない。今までは部活のときはバスケ部のみんながいたし、それ以外では征と帰っていた。

テスト期間だけどせっかくだし少し寄り道しようと思い学校の外へ向かって歩いていると、後ろから声を掛けられた。

「よ、1人か？珍しいな。」

誰かと思って振り返るとそこには修先輩がいた。

「修先輩！...そうなんですよね。1人とか初めてだと思います。だからせっかくなので少し寄り道するんです！」

ずいぶん久しぶりだなぁと思ったのは、部活があれば毎日会うのに最近はテスト期間で会えていなかったからだと一人納得していると

「寄り道すんのか？じゃあお供してやろう。行くぞー」

そう言って修先輩が歩き出すから私は慌ててその後
を追った。