橙ゲノムパロ【赤司征十郎】 (ページ2)

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ーー橙1 ページ2

ーーー胸の痛みは。

好きな人に彼女が出来た。

とても可愛い、私とは正反対の彼女。それなのに、
せっかくテスト期間で部活をせず2人で帰れるのに彼はいつも私を含めた3人で帰宅しようとする。何度も断っているのだが却下されて終わってしまう。

でも、私が彼を諦めるためにも、2人のためにも今日こそは...今日こそはあの居心地の最悪な時間を回避しようと気合いをいれて席を立ち、彼に声をかけた。

「征、今日の帰りは私は1人で「だめだ。約束、覚えていないとは言わせないよ？」でも...」

最後まで言い切らないうちに却下される。毎度この有無を言わさない態度に負けてしまうのだが、今日の私は負けられなかった。

「でも、2人だってほんとは2人で帰りたいでしょ？なんて言ったってカレカノじゃん。私は2人の邪魔したくないんだけど。それに、私、別に1人でも帰れるんだけど。」

「邪魔だなんて思ったことは一度もないぞ。Aが1人で帰れることくらいわかるさ。でも俺が、1人で返したくないんだよ。もうこの話は終わりだ。今日も教室で待っていて。」

私の反抗も虚しく私の話は征によって打ち切られてしまった。...はぁ。